肩こりの原因は肋骨まわりにあり!土下座姿勢で肩こりが軽くなる簡単ストレッチ
肩を揉んでも肩こりが全然軽くならないという方は、もしかしたら肋骨まわりについている筋肉をほぐすと楽になるかもしれません。そのポイントは前鋸筋という筋肉。今回は肩こり解消につながる、前鋸筋をほぐすストレッチをご紹介します。
肩こりの原因、実は「肩」じゃないかも?
肩が重い、首がこる、肩甲骨まわりがガチガチ…。そんなつらい肩こりの原因は、前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉にある可能性があります。前鋸筋とは、脇の下から肩甲骨にかけて広がる筋肉で、腕を前に出したり肩甲骨を安定させる大切な役割を持っています。
前鋸筋が硬くなる5つの主な原因とは?
では、前鋸筋が硬くなる原因にはどんなものがあるのかと言うと、
猫背や巻き肩などの悪い姿勢
スマホやパソコンを使う時に背中が丸くなっている方に多い猫背や巻き肩。前鋸筋は肩甲骨を安定させる筋肉なので、猫背や巻き肩の状態が続くと、常に引き伸ばされて緊張しやすくなります。
腕を前に出したままの作業
料理、掃除、パソコン作業、スマホ操作など、腕を前に出すような日常の動きでも前鋸筋が使われています。腕を前に出した状態を長時間続けると、前鋸筋に負担がかかり、筋肉が硬くなる原因になります。
運動不足による筋力低下
ヨガをされている方であればご存知かもしれませんが、ダウンドッグのポーズやプランクのポーズで前鋸筋が使われているため、ヨガポーズの際、前鋸筋を動かす習慣を持っているかもしれません。
しかし、腕で体を支えるようなトレーニングを行っていない方は、普段意識しない限り使わないのが前鋸筋です。筋肉は動かさないと硬くなる&弱くなるという性質があるため、前鋸筋が硬くなってしまったことによって肩甲骨の可動域が狭くなり、それが肩こりにつながっているかもしれません。
加齢やホルモンバランスの変化
40代以降は女性ホルモンの減少により、筋肉や関節が硬くなりやすくなります。前鋸筋だけに限りませんが、加齢により筋肉の柔軟性も低下し、こわばりやすくなります。
呼吸が浅い
前鋸筋は、通常の呼吸では呼吸に関与はしませんが、呼吸が深くなったり深呼吸をするような時に、呼吸を補助する呼吸補助筋と呼ばれる分類の筋肉です。
深い呼吸の習慣があると、1日2万回していると言われる呼吸により前鋸筋が常に動かされるため、前鋸筋の柔軟性を保つのに役立ちます。浅い呼吸が続くと、胸や脇まわりの筋肉(前鋸筋を含む)がうまく使われず、筋肉の伸び縮みが生まれないため、硬くなりやすくなる可能性があります。
前鋸筋が硬くなるとどうなる?
先にもお伝えした通り、前鋸筋は腕を前に出したり肩甲骨を安定させる大切な役割を持っています。ですので、前鋸筋が硬くなると肩甲骨の動きが悪くなり、肩や首の筋肉が過剰に頑張ることに。特に40代~60代の女性は、ホルモンバランスの変化による血行不良や筋力低下も重なり、慢性的な肩こりに悩まされやすくなります。
前鋸筋をほぐすことで、肩甲骨が本来の滑らかな動きを取り戻し、首や肩の筋肉の負担がグッと軽減されます。血流もよくなり、肩まわりがポカポカ、動きやすくなるのを実感できるはずです。
土下座姿勢で肩こりが軽くなる!前鋸筋ストレッチ
肩こりが気になる方は、今回ご紹介する肩が軽くなる前鋸筋のストレッチを行っていきましょう!今回はヨガブロックを使って床で行っていますが、同じ姿勢を、椅子に座り、テーブルに腕を置いた姿勢でも行っていただいてもOKです。
<やり方>
1)正座になりヨガブロックを2つ、前に並べる
2)手のひらを上向きにして前腕(肘から下)をブロックの上に乗せる
3)体を後ろに引き、お尻を突き出すような姿勢になり、脇の下をストレッチする
▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼
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