ヨガプラクティスで「自我やネガティブな感情を手放す」4つの技術【ヨガハワイマガジン】
1)自分に手放す「許可」を与える
ヨガスタジオに着いたら、すぐに靴を脱いて、静かにマットを広げ、この時間をすべて自分のためだけに使うという「許しの感覚」を自分に与えよう。たくさんの考えごとを抱えたままヨガクラスに参加しがちだが、マットの上にまで持ち込むことなどないはずだ。人生で必要なことはマットの外で然るべき時に起こると信じよう。そして、ヨガ練習に関係ないものはすべて手放すという「許可」を自分に与えよう。
2)顔に意識を向けてみよう
いま行っていることをやめて、顔に注意を向けてみよう。あごに力が入っている? 眉はつり上がっている?それとも、ひそめている? 目を細めている? 見開いている? おそらく、練習の始めは顔に力が入っているだろう。私たちの顔は緊張や感情を雄弁に語る。社会的な動物である人間は、顔の表情によって心的状態を周りに伝える。ストレス時にあごに力が入ったり、赤ちゃんを見て微笑むのはごく自然なことだ。だが、ヨガのクラスでは周りに何かを伝える必要はない。練習に入る時は、まずは眉、鼻、あごの力を抜くことから始めよう。練習中も顔の筋肉に意識を向けるようにして、リラックスしているか、まだ緊張が残っているかを確認する。顔がリラックスすれば、心もゆるむので、いろいろ手放しやすくなる。
3)呼吸に集中しよう
ヨガ練習では肉体的に負荷がかかるため、身体に感じる緊張を避けることは難しい。そのような時は、顔をリラックスさせて、呼吸に集中し、肺を出入りする絶え間ない空気の流れを感じるようにしよう。ヨガの呼吸法であるプラーナヤーマは、どのヨガのクラスでも欠かせない要素で、パタンジャリの唱える八支則の一つでもある。緊張を伴う状態で動く時には呼吸を意識することが重要だ。プラーナヤーマの実践によって、ポーズを長くホールドできたり、不快感をやり過ごすことができ、不要なストレスを手放せるようになる。
4)シャヴァーサナを楽しもう
シャヴァーサナ(屍のポーズ)は一見すると易しそうだが、どのクラスでも生徒の多くが最も苦心するポーズだ。シャヴァーサナでは、頭からつま先まですべての筋肉を弛緩させ、数分間は動いたりねじったりしてはいけない。そう聞くと簡単そうだ。ただ仰向けになってリラックスしていれば良いのだから。だが、なぜそれが難しいのか? シャヴァーサナはヨガクラスで手放しを行うための最終段階であるからだ。これは信頼を示し、弱さをさらけ出す練習だ。一つの部屋で知らない人たちと仰向けで横たわるのは、ほとんどの人にとってなじみのない行為だ。そこで、シャヴァーサナで安心してリラックスできるように、周りの人たちだけでなく、自分自身を信じる「許可」を自らに与えよう。自分の弱さを認めると、少しずつ意識がほぐれてきて、手放す準備ができるだろう。
教えてくれたのは…ジュリー・ザックさん。
北カリフォルニア出身のジュリー・ザックは、アメリカ各地で暮らしてきた。現在はホノルル在住でヨガのインストラクターとライターをしている。ハフィントンポスト、Elephant Journal、Waikiki Menus等にも寄稿している。
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