「やってたかも」「私、これだわ…」悪玉菌を増やしてしまうNG習慣とは?管理栄養士が解説


腸内環境が乱れると、腸の働きが悪くなり便秘や下痢になるのは想像がつくかもしれません。しかし、腸内環境の悪化は、排便が悪くなるだけでなく代謝が低下し太りやすくなったり、生活習慣病に繋がったりするおそれもあるのです。悪玉菌を増やさないようにして腸内環境を整えたいですよね。
腸内に悪玉菌が増えるとどうなる?

私たちの腸内は100兆個にもおよぶ腸内細菌がお花畑のように生息していて「腸内フローラ」と呼ばれています。腸内フローラには善玉菌だけでなく、悪玉菌も存在するので、悪玉菌が多くならないようにバランスをとることが重要です。
悪玉菌が多くなると、便秘、代謝や免疫力の低下、場合によっては生活習慣病を引き起こすかもしれないのです。
悪玉菌を増やさないようにするには、食習慣・生活習慣の改善がポイントです。まずはNG習慣を少しずつ改善して、善玉菌を増やせるようにしていきましょう。
悪玉菌が増えてしまうNG習慣とは

食物繊維の不足
食物繊維には腸内の善玉菌を増やす効果があります。食物繊維が善玉菌の「エサ」になると考えるとわかりやすいですよね。
野菜や果物、海藻類などが不足した食事をしていると食物繊維が足りなくなり、腸内環境の悪化につながってしまいます。
かたよった食事ではなく、さまざまな食材を食べるようにこころがけてみてくださいね。
運動不足
運動をすると、血流がよくなり自律神経も活性化し、腸の動きにもよい影響を与えます。逆に、運動不足が習慣化していると腸の動きもにぶくなってしまいます。
デスクワークで座りっぱなし、家と会社の往復のみで体を動かす習慣がない、という方も多いのではないでしょうか。
いきなり激しい運動を毎日する必要はありません。「エレベーターを使わず、階段を登ってみよう」「ウォーキングをかねて、少し遠回りして帰宅しよう」などと、まずは日常の動きに少し変化をつけてみてくださいね。
不規則な生活
毎朝、朝日を浴びてスッキリと目覚めていますか?実は、不規則な生活習慣も腸内環境を悪くするNG習慣です。
仕事が大変な日は寝る時間が遅くなり、休みの日は朝日が昇ってもずっと寝ている…。そのような生活をしていると、体内時計が乱れてしまい、腸の動きも悪くなってしまいます。
毎朝同じ時間に起きて、食事の時間を整えると体内時計も整って腸の動きもよくなります。
「なんとなくぼんやりとして夜更かしをしてしまっている」という日がある方は、思い切ってスマートフォンやテレビをオフにして、夜更かししないようにしてみましょう。
お腹の冷え
お腹が冷えることも、悪玉菌の増加に影響があります。腸が冷えることで、腸内の動きが悪くなってしまうからです。
ついつい、冷たい飲み物を一気に飲んだり、冷たいアイスなどのデザートをおやつに食べたりすることがありますよね。
腸の働きをよくするために、なるべくあたたかいものや常温のものを飲んだり食べたりするようにしてみましょう。

以上のように悪玉菌を増やすNG習慣は、忙しい毎日についやりがちなことですよね。
NG習慣改善のためのポイントは以下の4点です。
・食物繊維を意識し、さまざまな食品を食べる
・体を動かすことを意識する
・生活サイクルを整える
・お腹を冷やさないようにする
一気に改善するのは難しい、ということもありますよね。まずは1つの習慣だけでも小さなことから変えてみましょう。
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