【かぼちゃ】冷凍すれば3週間保存可能!栄養や食感・味を損なわずに冷凍するポイント

 たくさんのかぼちゃ
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免疫機能の低下を防ぐβ-カロテンやビタミンCが豊富に含まれているかぼちゃは、冷凍しても栄養が損なわれにくいのが特徴です。また、かぼちゃは冷凍すれば長期間保存ができ、調理の時間を短縮できるなどのメリットがあります。今回は、かぼちゃを冷凍する際の手順やポイントを詳しく解説します。

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免疫機能の低下を防ぐβ-カロテンやビタミンCが豊富に含まれているかぼちゃは、冷凍しても栄養が損なわれにくいのが特徴です。また、かぼちゃは冷凍すれば長期間保存ができ、調理の時間を短縮できるなどのメリットがあります。今回は、かぼちゃを冷凍する際の手順やポイントを詳しく解説します。

カットかぼちゃは冷凍すれば長期保存できる

カットされたかぼちゃ
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丸ごと販売されているかぼちゃは、風通しのよい冷暗所に新聞紙で包んだ状態で1か月から2か月ほど保存が可能です。しかし、4分の1サイズなどにカット済みのかぼちゃは空気に触れる面積が大きいため、冷蔵庫に入れても時間とともに傷みが進み、1週間ほどしか保存ができません。かぼちゃは冷凍保存をすれば3週間ほど保存ができるため、食べ切れない分は冷凍するのがおすすめです。

かぼちゃは冷凍しても栄養が完全になくなることはない

かぼちゃに含まれる代表的な栄養素とその量を生と冷凍で比較をしました。表の数値は、かぼちゃ100gあたりの栄養成分です。

  β-カロテン ビタミン カリウム
西洋かぼちゃ(生) 2,500µg 43㎎ 430㎎
西洋かぼちゃ(冷凍) 3,800µg 34㎎ 430㎎

かぼちゃには、免疫機能の低下を防ぐ効果が期待できるβ-カロテンやビタミンCが豊富に含まれています。生のかぼちゃよりも冷凍のかぼちゃの方がビタミンCが少ないですが、生に対して約8割ほどの量は保てているため、冷凍によってビタミンCが完全になくなることはないでしょう。かぼちゃの種類によって含有量は異なりますが、平均的な数値を比較すると、かぼちゃは冷凍しても栄養がしっかりと含まれていることが分かります。

かぼちゃを冷凍保存しよう!手順とポイント

冷凍かぼちゃ
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使い切れないかぼちゃは、冷凍保存するのがおすすめです。煮物料理時に火がとおりやすく、調理時間の短縮につながります。

①生のまま冷凍する

  1. スプーンでかぼちゃの種とわたを取り除く
  2. 皮の部分を水でサッと洗う
  3. キッチンペーパーなどで水分をしっかりと拭き取る
  4. かぼちゃを食べやすい大きさにカットする
  5. 小分けにラップをし、冷凍用保存袋に入れて冷凍する

水分が付いたまま冷凍すると、解凍時のドリップの原因となります。洗浄時に付着した水は、しっかりと拭き取りましょう。

➁加熱してから冷凍する

  1. 「➀生のまま冷凍する」の4.まで同様
  2. 耐熱皿にかぼちゃを並べ、軽くラップをかける
  3. 電子レンジで2分ほど加熱、粗熱を取る
  4. 小分けにラップをし、冷凍用保存袋に入れて冷凍する

加熱時間は、かぼちゃの大きさに合わせて調整しましょう。

冷凍かぼちゃを美味しく食べるための工夫

かぼちゃのスープ
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かぼちゃは、購入したらすぐに種とわたを取り除きましょう。かぼちゃは、水分の多いわたの部分から傷み始めます。種やわたを付けたまま長時間放置すると、かぼちゃの劣化が進むため注意しましょう。そして、冷凍かぼちゃは解凍してから使うと水分が出てしまい、べちゃっとした食感になります。冷凍のまま煮物やスープに活用するのがおすすめです。

美味しい冷凍かぼちゃで寒い冬を乗り切ろう!

免疫機能の低下を防ぐβ-カロテンやビタミンCが豊富に含まれているかぼちゃは、冷凍しても栄養が失なわれにくいのが特徴です。かぼちゃは冷凍すれば長期間保存ができ、調理の時間を短縮することにもつながります。寒い冬には美味しいかぼちゃを食べて、風邪に負けないからだづくりをしましょう!

【参考文献】

厚生労働省 抗酸化物質 | e-ヘルスネット

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 野菜類/(かぼちゃ類)/西洋かぼちゃ/果実/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 野菜類/(かぼちゃ類)/西洋かぼちゃ/果実/冷凍 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類

独立行政法人農畜産業振興機構  かぼちゃ 南瓜 産地 野菜 栄養 機能性 調理

ライター/菅理栄養士 山田佳奈子 

管理栄養士。約8年間保育園で献立作成や給食づくり、栄養相談に携わる。とくに食育活動に力を入れており、0歳から5歳の年齢に合わせた指導で「食を楽しく学ぶ」を大切に活動。出産を機に「食に興味をもつ子を育てる」ことをより意識し、さらに食育活動に力を入れる。アトピーや運動誘発性小麦アレルギーの発症、2年間のイギリス生活などでからだと食の関わりに関心をもつ。現在は、子育てをしながら執筆活動をメインに食と健康に関する情報を発信している。

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NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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