秋から冬にかけても旬を迎える〈かぼちゃ〉料理によって皮の剥き方に違いが?管理栄養士が教える下処理

 秋から冬にかけても旬を迎える〈かぼちゃ〉料理によって皮の剥き方に違いが?管理栄養士が教える下処理
Photo AC

ほくほくとした食感で子どもから大人まで人気の高いカボチャは、通年手に入れやすく食卓にも身近な野菜です。そこで今回は、カボチャの簡単な下処理の仕方についてご紹介いたします。

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カボチャの簡単な下処理の仕方

今回は、スーパーでよく見かける4等分のかぼちゃを使用しています。

1. スプーンでカボチャの種とワタを取り除きます。

かぼちゃ
photo by Naomi Tsubata

2. ヘタがついている場合は、かぼちゃの切り口をまな板に置きヘタを切り落とします。かぼちゃの皮にイボや変色しているなど硬い部分があれば、包丁で薄く切って取り除きます。

かぼちゃ
photo by Naomi Tsubata

3. 皮つきのまま適当な大きさのくし形に切り、料理に合わせさらに食べやすい大きさに切り分けます。

かぼちゃ
photo by Naomi Tsubata

料理別!カボチャの切り分け方

調理方法によって切り分け方なども変わってきます。そこで、調理別にカボチャの切り方や調理法をご紹介いたします。

煮もの

皮をところどころむき、皮付きのまま4㎝角に切り分けます。

次に、面取りとして切り口の角に包丁をあて、薄く削ぐように角を削りとります。面取りをすることで煮くずれしにくくなり、出来上がりの見た目も美しくなります。

かぼちゃは皮つきのまま調理すると煮崩れしにくく、仕上がりもきれいになります。しかし、皮が硬く味がしみ込みにくいため、部分的に皮をむくことで味をしみ込みやすくします。

炒め物や揚げ物

炒め物や天ぷらなどの揚げ物に使用する際は、薄切りがおすすめです。切り口を下にしてまな板に置き、約5mm幅の薄切りにします。

スープやコロッケ

レンジで調理することで簡単にペースト状のかぼちゃができます。

カボチャはザク切りにして耐熱皿に入れ、ラップをかけて電子レンジで加熱(1/4個で500W、5〜6分)します。

カボチャによって水分量や硬さが違うので、中心まで火が通っていなければ再び電子レンジで1分ほど熱しましょう。竹ぐしを刺してスッと通ったら、熱いうちにフォークなどでつぶします。

カボチャの皮を使わない場合は、黄色い部分のみすくい取ってからつぶしてください。

カボチャの種類で使い分けも

かぼちゃ
photoAC

国内で流通しているカボチャは大きく分けて日本かぼちゃ、西洋かぼちゃの2種類があります。

日本かぼちゃは、ねっとりとしていて水分が多く、甘味が少ないのが特徴です。煮物などの日本料理によく使われます。西洋かぼちゃは、粉質でホクホクとした肉質が特徴です。甘味があるのでさまざまな料理に使われています。

まとめ

カボチャは、抗酸化ビタミンであるβ-カロテン、ビタミンE、Cが多く栄養価が高い野菜です。特に皮には果肉以上にカロテンが豊富に含まれているため、できるだけ皮ごとの調理がおすすめです。

下処理の仕方を覚え、カボチャをより美味しく召し上がっていただければと思います。

【参考文献】

独立行政法人農畜産業振興機構:かぼちゃ

きょうの料理:かぼちゃの煮物

きょうの料理:かぼちゃのピュレ

JAグループ:夏・秋の旬野菜西洋カボチャ 

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津端奈緒美

津端奈緒美

管理栄養士/ライター。大学卒業後、病院の管理栄養士として栄養指導などに従事しながら社会人学生として修士課程を修了し、現在は博士課程を履修中。ライターとして栄養や健康に関する分野で科学的根拠に基づいた記事やコラムを執筆している。



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