細胞の老化を防げる?老化スピードを抑える"今が旬"のすごい食材とは|管理栄養士が解説
みなさんは「細胞の老化」と聞いて、どういうイメージをもつでしょうか?老化には加齢によって起こるシミやしわといった外側の変化と、がんなどの病気を引き起こす内側の変化があります。仕方のないことではありますが、できれば老化のスピードを抑えたい…。そう感じる方は多いですよね。そこで今回は、細胞の老化を防ぐことが期待できる今が旬の食材をご紹介します。
細胞の老化とは?体にどういった症状が現れる?
体がさびる
人は呼吸で酸素を体内に取り入れますが、その酸素の一部が活性酸素となり体内で増えると体をさびさせてしまいます。もともと人の体には増えた活性酸素を取り除くシステムが備わっていますが、年齢とともに衰えていく傾向にあることがわかっています。この活性酸素が体内で蓄積すると、がんや生活習慣病につながることがあるようです。
ホルモンの分泌が減少する
年齢を重ねるとシミやしわが増えるのは、加齢によって若さを保つホルモンの分泌が減ってしまうからです。これにより筋肉や体の水分が減少してハリがなくなり、少しずつ見た目が変わっていきます。
老化を予防するために押さえておきたい栄養素をご紹介
老化を防ぐために積極的に摂取したい栄養素は、以下の3つです。
●血液をサラサラにして代謝をよくする「DHAやEPA」
●抗酸化力のある「ビタミンA、C、E」
●コラーゲンの原料となる「良質なタンパク質」
これらを食べることで、完全に老化を抑えることができるわけではありませんが、老化のスピードを緩やかにすることが期待できます。
今が旬!体をケアするおすすめ食材
さんま
近年は値段が上昇傾向にあるさんまですが、入っている栄養素は優秀そのもの!まず注目したいのは、脳の働きをよくしたり血液をサラサラにする効果が期待できるDHAやEPAです。ほかにも良質なたんぱく質や、ビタミンA、鉄分など毎日の食事で不足しがちな栄養素が入っていますよ。
きのこ
通年出回っているきのこですが、秋のきのこは味も香りも濃くなりおいしさが増します。うま味成分が含まれており、特に干したものはビタミンDを効率よく摂ることもできます。なんといっても低カロリーで食物繊維がたっぷりなので、乱れがちなお腹の調子を整えてくれます。
さつまいも
ほくほくしたものやねっとりしたものなど、焼き芋人気で注目を浴びているさつまいも。抗酸化力がありコラーゲン生成の材料となるビタミンCや、同じく抗酸化力のあるビタミンE、食物繊維も含まれています。通常ビタミンCは加熱によって壊れやすいのですが、さつまいもはでんぷんが守ってくれるので比較的壊れにくいという特徴があります。
まとめ
秋の食材には、老化の予防に期待できる栄養素がたっぷりと詰まっています。もちろん食事だけで老化を防げるというわけではありませんが、毎日意識することで変化は現れるはずです。運動や睡眠も大切にしながらしっかり食べ、元気でいきいきとした体を目指しましょう。
AUTHOR
野口久美子
管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。
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