下半身太りの原因は水分と老廃物?〈ごっそりリンパ流し〉むくみを解消して痩せ体質になる方法
気になる下半身太り。特にこの時期は、むくみが原因の下半身太りに要注意です。
水毒に注意
この時期は体がまだ本格的な夏仕様になれずに、暑くても汗をうまくかけなかったり、湿度の高さゆえ汗が蒸発しにくかったりして、体内に余分な水分がたまりやすいです。東洋医学ではこの余分な水分のことを「水毒」と呼び、これが悪さをし出すと以下のような症状を引き起こすとされています。
・むくみ
・冷え
・胃腸障害
・めまい
・頭痛
余分な水分が溜まると、老廃物も溜まりやすくなります。2本足で立つことができる人の体は、もともと下半身に血液や老廃物が溜まりやすく、そうした部分はむくみが悪化していきます。水分や老廃物が溜まることで脂肪もつきやすくなり、脂肪が固まっていくとやがてセルライトになり、セルライトができるとさらに巡りが悪くなるという悪循環に。
この時期は、元々むくみやすい構造の下半身が水毒の影響でさらにむくみ、下半身が太くなってしまうため対策が必要です。
リンパの流れが滞るとむくみや不調の原因に
体内の水分は静脈やリンパが回収します。中でもリンパは、リンパ管のそばを流れる血管の動き、筋肉の収縮、深い呼吸を使用して体内を流れながら余分な水分や老廃物、細菌類をろ過し、体の中の水分量の調節や免疫力を上げる働きをしています。このリンパの流れが滞ると、体内の水分や老廃物を適切に処理できずに、むくみや不調を招いてしまうのです。特に下半身は、リンパのゴール地点である鎖骨から遠いため放置しておくと悪化するばかりです。
リンパをスムーズに流すためには、先にリンパ節の詰まりをとっておくことがポイントになります。リンパ管は老廃物を流す道路、リンパ節はインターチェンジ、老廃物は車だととらえてみて下さい。体の要所要所にあるリンパ節(インターチェンジ)が詰まっているとリンパ管(道路)は混雑して老廃物(車)の流れは悪くなってしまいます。
主要なリンパ節の流れを先に良くしておいてから、余分な水分や老廃物がスムーズに流れる痩せ体質に改善しましょう。
ごっそりリンパ流しのやり方
①鎖骨流し
鎖骨の下にあるのがリンパの最終ゴール地点である静脈角です。ここが詰まると全身の流れが悪くなるため、まずはここの流れをよくしておくことが老廃物排出のカギになります。
②お腹流し
脚から流れてきたリンパ液と腸から集まったリンパ液が合流するのが「乳び槽」で、胃の奥にあります。大きな合流地点である乳び槽の流れを良くし、鎖骨へと繋げましょう。
③鼠径部流し
体の上半身と下半身を繋ぐ股関節には鼠経リンパ節という大きなリンパ節があり、ここが滞ると下半身全体のむくみに繋がります。
この3カ所をさすって詰まりを取ってから、股関節を大きく動かすことで深層のリンパも流し、最後の仕上げで③から①に向かってさすり上げましょう。
〈やり方〉
1.仰向けで寝転がり、膝は立てておく。鎖骨の上下に指を入れ、体の中心から肩に向かってさする。特に左鎖骨は、下半身全部と上半身の左半分のリンパが集まるため、丁寧に流す。
2.鼠径部から胃に向かってさすり上げる。
3.鼠径部をさする。
4.片脚は伸ばし、もう片脚は膝で大きく円を描いて股関節を動かす。膝は回しやすい方向から回し、反対回りも行う。
5.お尻をマットから浮かせて、膝から肩までが一直線になる位置で、鼠径部、乳び槽、鎖骨までさすり上げる。
▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼
AUTHOR
高山ゆかり
ヨガインストラクター。【姿勢と自律神経を整え健やかに】 をコンセプトに活動。長年の運動不足により体調を崩したことをきっかけにヨガを始める。ヨガに筋膜リリース、ピラティスを取り入れることで硬かった体がほぐれ、インストラクターの資格取得に至る。福岡市内のスタジオ、自宅にてヨガレッスンを行う。RYT200/チェアヨガ/ピラティスインストラクター/アロマテラピー検定1級。プライベートでは2児の母。
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