全米で増える「妊活ヨガ」クラス、ストレスと不妊とヨガの関係とは?
ヨガのその他の効能
医療専従者が、ストレス軽減作用ゆえにヨガを妊娠のために役立つと見なしている一方で、ヨギたちはもっと広い視点でヨガのもたらす利点をとらえている。ヨガはホルモンのバランスを整え、腰と骨盤のある部位を開き、体中のエネルギーの流れを改善する。
約30年にわたるヨガ指導歴のなかで、ジョン・フレンドはたくさんの女性の妊娠にまつわる問題を手助けしてきた。アヌサラヨガの創立者であるフレンドは、あるパターンに気づいたそうだ。つまり、生殖に関連するとされるアパーナ・ヴァーユという体の下向きの流れのエネルギー系が、上向きに引っ張られていることがよくあり、それはたいてい女性たちが何らかの仕方で不安定な状態になっていることが原因だという。「文字通り、地に足がついていないわけです」とフレンドは言う。彼が言うには、訓練を積んだ目には、生物力学的なサインが簡単に見てとれるのだそうだ。大腿骨が寛骨臼の内部で上に引っ張られ、かつ前方に偏っており、尾骨がきちんと下向きの、すくうような形態になっていないのだという。
フレンドが勧めるのは、腰を開くための基本的な動作。たとえば、片方の膝を床について、もう片方の膝を前方に突き出す。ほかにもシンプルな姿勢がある。四つん這いになり、片方の頬を床につける。骨盤底が吸う息で拡がり、吐く息で収縮するのが分かるはずだ。「効果を得たいと思っている部位に意識を持っていく必要があります」と彼は言う。
フレンドは、受胎に問題を抱えている女性にとっては、妊娠のためのヨガと謳われていないものであっても、きちんとしたアライメントを学べるのであれば、どのようなスタイルのヨガからでも得るものがあるはずだと考えている(ハードなものでなく心身を大切に養うようなタイプのヨガである必要はある)。初心者はシンプルなポーズをこそ繰り返しやった方が良い、とフレンドは言う。
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