全米で増える「妊活ヨガ」クラス、ストレスと不妊とヨガの関係とは?
ヴィパリタカラニ (壁に脚を上げるポーズ) は、女性が受胎するための準備をととのえるものとして教えられている。というのもこのポーズは気持ちを静め、骨盤へエネルギーを運んでくれるから。多くのインストラクターがおすすめするポーズはほかにもあって、スプタバッダコナーサナ(横たわった合せきのポーズ) 、回復系の腰を開くポーズだ。ほかにもパスチモッターナーサナ(西側を強く伸ばすポーズ)や ウッタナーサナ(立位前屈)もおすすめだ。両方ともリラックス効果がある。
深くねじることができるポーズや、ダヌーラーサナ(弓のポーズ)のような姿勢は、 腹部に圧力をかけるもので、生殖の準備として適している。しかし、女性は、妊娠の可能性があるときにはこうしたポーズは避けておいた方が無難だ。というのも、これらの姿勢は着床を妨げる可能性や、胎児に害をおよぼす可能性があるからだとフロムベルクは言う。前向きなビジョンを描き、心をオープンにすること。それに加えて、自分を大切にする気持ちを育てるポーズを学べば、ストレスや失望感に対処する手助けとなってくれる。
デビー・クーパーは、自称「コントロールフリーク」数回の流産を経験していて、逆立ちをしようとして、イライラをつのらせたヨガクラスを思い出して次のように語った。「私は『これって不妊にそっくりだな』と思ったのを覚えています。ときどき、何かを起こそうと全力でトライします。でも、そうなってほしいと思っているときには、まだ上手くいかないんです」家に帰ってから、クーパーは夫に向かって、自分が逆立ちができず、どんな無様な様子だったか、じっさいにやってみせるから見ていてくれるように言った。「すると突然、なんの苦労もなく逆立ちできたんです」と彼女は言う。
このことから学べるレッスンは何だろう。「どうしてもいったん手放す必要があるということも、じっさいにある」ということだと、クーパーは言う。2007年、彼女は男の子を出産した。名前はゲイブ。「ヨガが私の妊娠を助けてくれたのかどうか、はっきりとは分かりません。でも、ヨガは私がストレスにまみれていた時期に、平安を見出す助けとなりました。それは確かです」とクーパーは語った。
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