話題の「8時間ダイエット」は心血管死リスクを91%も上昇させる!?【アメリカ心臓協会が警鐘】

 話題の「8時間ダイエット」は心血管死リスクを91%も上昇させる!?【アメリカ心臓協会が警鐘】
AdobeStock
山口華恵
山口華恵
2024-04-07

多くのセレブリティやインフルエンサーから支持される今大人気のファスティングダイエットが、アメリカ心臓協会の報告によれば、心血管疾患による死亡リスクを91%も高くするという。

広告

セレブリティにも人気の8時間ダイエット

ハリウッド女優のジェニファー・アニストン(55歳)は2019年、イギリスの『ラジオ・タイムズ』紙のインタビューで、「朝食は抜き、朝はセロリジュースやコーヒーなどの水分だけを摂取している。16時間固形物を食べずに過ごすことで、大きな違いに気づいた」と明かした。断続的断食を長期的または短期的に試したセレブリティには、他にもジェニファー・ロペス、ヒュー・ジャックマン、クリス・ヘムズワース、コートニー・カーダシアン、ハル・ベリー、クリス・マーティン、ハイディ・クルムなどがいる。

8時間ダイエットとは?

8時間ダイエット(16時間断食ダイエット)は、8時間以内に1日の食事をとり、残り12時間は食事をとらない。例えば、午前10時から午後6時までの間だけ食事をし、残りの時間は断食するという方法だ。これまでの研究では、血圧、血糖値、コレステロール値など、心代謝系の健康指標を改善することがわかっている。カロリー計算を必要とせず、自然と食事量を減らすことができるため、気軽に減量ができるということから人気がある。

画像
Adobe Stock

8時間ダイエットは心血管疾患による死亡リスクを高める

3月18〜21日にシカゴで開催された米国心臓協会学術集会で発表された研究で、断続的断食がもたらす潜在的かつ長期的な健康への影響が明らかになった

研究者らは、2003〜2018年の国立保健栄養調査(NHANES)のデータから2万人のアメリカの成人の食事パターンを分析した。すると、1日の食事を8時間以内に摂取する人は、心血管疾患による死亡リスクが91%高いことが分かった。また、心血管疾患を抱える人の中で、1日の食事を8~10時間以内に摂取する人は心臓病や脳卒中による死亡リスクが66%高いことが示された。

この研究の著者であるヴィクター・ウェンゼ・ジョン氏は、「8時間ダイエットの食事スケジュールに従っていた人が心血管疾患で亡くなるリスクが高いことに驚いた。この種の食事療法は、短期的な効果が期待できるために人気があるが、我々の研究で、1日12~16時間という典型的な食事時間と比較しても、食事時間を短くすることは寿命を延ばすことにはつながらなかった。」と語っている。一方、栄養士のトリスタ・ベスト氏は、「食事制限によって食べ過ぎが起こり、インスリンや血糖値の上昇、炎症の増加などのリスク要因が増加する可能性がある。また、長時間の断食がストレス反応を引き起こし、心血管の健康に影響を与える可能性も考えられる」と説明している。

画像
Adobe Stock

出典:

8-hour time-restricted eating linked to a 91% higher risk of cardiovascular death

8-hour time-restricted eating linked to a 91% higher risk of cardiovascular death

This diet has been promoted by celebrities - but it might be doing more harm than good

広告

AUTHOR

山口華恵

山口華恵

翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

画像
画像
話題の「8時間ダイエット」は心血管死リスクを91%も上昇させる!?【アメリカ心臓協会が警鐘】