更年期の不調と介護が重なった時、あなたが優先すべきことは|経験者でもある私が伝えたいこと

 更年期の不調と介護が重なった時、あなたが優先すべきことは|経験者でもある私が伝えたいこと
Adobe Stock
高本玲代
高本玲代
2023-11-22

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

広告

更年期に重なる介護の問題。仕事や子育てをしている人は二重、三重の負荷にもなります。体調が良くない時に突然親が骨折した、認知症を発症した、などはよくあることです。

そういった突然の変化で更に追い詰められる女性も多くなります。

そんな時、何を優先すれば良いでしょうか?

各項目の優先事項を考える

例えば、介護に関して親が身動き取れない時は、行政の窓口になるのは介護者になるあなたです。介護の仕組みを組み立てるまでは少し大変です。1か月くらいかかると少し落ち着くので、そこまでは対応する必要があります。

対応していると大変さに辛くなり、「この状態いつまで続くのだろうか」と心細くなります。しかしこの変化の時期が一番大変であり、落ち着いてきますから是非そこは知っておきましょう。

兄弟姉妹がいるのであれば、今の自分の体調が悪いことを伝え、一人で抱えないことも大事です。時にはパートナーの助けも受けながら進めましょう。特にパートナーの親の介護であれば、体調が回復するまではパートナーが主体でやってもらうようにしましょう。

また、ご自身の体力の温存も忘れない事。できるだけ周囲の人の助けを借りながら進めてください。あまりに体調が悪いようであれば、行政の人もできるだけ電話などの対応でやってくれるようになります。

「こんなことまでしてもらってよいのか」と思わず、積極的に周囲の助けを借りていきましょう。

頑張りすぎて倒れてしまっては身も蓋もありません。

介護 更年期
photo by Adobe Stock

自分の時間は必ず持とう

行政サービスで担える部分と、そうでない部分があります。特に通院は家族が対応しなければならないことが多くなります。そんな時は兄弟や夫婦で交代してやりましょう。

それ以外のサポートは多くはヘルパーさんやデイサービス、ショートステイを使えばなんとかなるので、ご自身しかできないポイントだけを抑えましょう。

私も言われたことですが「サポートはサービスを使えばできます。でも親御さんと家族として接することができるのはあなただけです。親御さんとにこやかに過ごせる時間を多くしていってくださいね」これはとても大事なことです。だからこそ「これ、私じゃなくてもいいんじゃない?」という項目を洗い出してください。

また自分自身の時間がなくなるとどんどん追い込まれて冷静な判断ができなくなります。更年期の通院を含めた自分自身のための時間の確保は忘れないでください。

広告

AUTHOR

高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

介護 更年期