断酒33年！紆余曲折を経て復活を遂げた80年代のスター俳優、ロブ・ロウの現在

80年代、一世を風靡した俳優ロブ・ロウの半生

撮影現場で未成年俳優にビールの提供があった

ロブ・ロウのアルコールとの闘いは、フランシス・フォード・コッポラ監督の『アウトサイダー』でブレイクした後、80年代後半に遡る。ロブは米ラジオ局ナショナル・パブリック・ラジオに対し、『アウトサイダー』の撮影現場では未成年俳優にもビールが提供されていたと告白した。やがて飲酒がロブの人生の主要な部分を占めるようになり、「自分でも気づかないうちに、飲酒は人生の大部分を占めるようになっていた」と語る。

アルコール中毒と未成年とのセックステープ事件

ロブ・ロウのどん底は、母親からの電話を受けたときだったと言う。「母から電話がかかってきて、留守番電話から母の声が聞こえた。二日酔いだったし、母に知られたくなかったから、出たくなかったんだ。僕が大好きだった祖父が危篤状態で入院していて、僕の助けが必要だと言っていた。その瞬間の僕の思考回路は、今すぐテキーラをボトル半分飲まないと眠れない、そうすれば目が覚めてこの電話に出られるというものだった」。

そして、未成年の少女や女性とのセックステープが世間に出回り、ロブは全国的なスポットライトを浴びた。「少女が未成年であることを知らなかった」と否定したロブは、彼女の家族と訴訟で和解し、罪には問われなかった。このスキャンダルが人生を変える役割を果たしたことから、「私に起こった最良の出来事」と呼んだ。その後、リハビリ施設に入所し、そのおかげで断酒できたと語った。

努力の先に希望と喜びは待っている

それから33年、今もロブ・ロウは断酒を続けている。この特別な節目を記念して、59歳を迎えたロブはInstagramで、断酒への道のりや、現在依存症と闘っている人たちがいかにあきらめてはいけないかについて、勇気を与えるメッセージをシェアした。

「もし、あなたやあなたの知り合いが何らかの形で依存症と闘っていたとしても、あなたがそれを望み、そのために努力する覚悟があるなら、希望と喜びは待っています！私は『回復』を見つけ、愛、家族、神、チャンス、友人、仕事、犬と楽しみに満ちた人生を送っています」とはInstagramのキャプションに綴った。

ロブ・ロウの190万人のInstagramのフォロワーの多くは、コメント欄にお祝いと応援のメッセージを寄せており、その中には息子で俳優やプロデューサーとして活躍するジョン・オーウェン・ロウ（27歳）も含まれていた。

瞑想を続ける

断酒と並行して、ロブ・ロウは30年以上超越的瞑想を継続している。「瞑想は私の人生を変えた」と語り、1日2回、20分間の瞑想を行い、健康的な日常生活に役立っているという。困難な状況に直面したとき、「以前は怒ったり、イライラすることもあったけれど、今はそんな気にならない」と述べている。

家族の愛に支えられて生きているという実感

2015年、スピリット・オブ・ソブリエティ賞（禁酒やアルコール依存からの回復に関する功績を称える賞）を受賞したロブは、妻シェリル・バーコフが断酒を心に決めたきっかけになったと称賛した。「彼女は私に断酒するよう促してくれた。彼女は僕の性格の悪さに耐えてくれたの。断酒中、レッスンはずっと続く。彼女はいつも寄り添ってくれた。彼女をとても愛している」。

また、ロブは息子ジョンの断酒にも影響を与えた。4月に「ドリュー・バリモア・ショー」にゲスト出演し、Netflixのコメディ・シリーズ「限界ダディ」について語った際、息子ジョンに5年間の断酒メダルコインを贈った。「言葉が出ない。いつもは気の利いた言い返しができるのに。とても嬉しい」と、ギフトを受け取った息子は感謝の意を述べた。

出典：

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