寝る前に食べるなら「バナナ」と「キウイ」どっち?睡眠の質を高める果物を管理栄養士が解説
「夜、なんとなくお腹が空いてしまう」「睡眠の質を高めたい」そんな時に候補にしたいのが、バナナとキウイです。どちらも手軽に食べられる果物ですが、今回は、どちらがより睡眠の質を高める効果があるのか、それぞれの栄養価の特徴を比較して解説します。
バナナは睡眠に関係する栄養素が豊富!
バナナには、睡眠に関係する栄養素が含まれています。注目したいのが、トリプトファン、ビタミンB6、マグネシウムです。
・トリプトファン:睡眠・覚醒のリズムを調整するホルモン「メラトニン」の材料となる必須アミノ酸
・ビタミンB6:はトリプトファンからセロトニンをつくる過程に関わるビタミン
・マグネシウム:神経や筋肉の働きを正常に保つために欠かせないミネラル。
このようにバナナは睡眠に関係する栄養を豊富に含んだ果物といえます。
キウイは睡眠の質を高める効果が期待できる!
一方、キウイにも睡眠に関係する栄養素があります。トリプトファン、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化ビタミン、食物繊維、葉酸などです。
ビタミンCは抗酸化作用だけでなく、ストレスに対抗する作用があり、睡眠の質を高めることに繋がります。
また、注目したいのは、キウイは睡眠との関係について研究報告がある果物ということです。2011年に台湾の台北医科大学が実施した研究で、睡眠に悩む成人が就寝1時間前にキウイを2個食べた結果、睡眠に関する指標が向上したという研究報告があります。詳しいメカニズムはまだ十分に解明されていませんが、抗酸化作用やセロトニンとの関係が考えられます。
睡眠の質を高めたいなら「キウイ」がおすすめ!
バナナとキウイ、どちらも睡眠に関する栄養素を含んでいることがわかりましたが、睡眠の質への影響を調べた研究結果があるという点では、キウイに注目したいところです。キウイを食べれば誰でも睡眠の質が改善するというわけではありませんが、100gあたりのエネルギー量もバナナ93Kcalに対し、グリーンキウイ51Kcalと低カロリーなため、エネルギー消費しにくい夜に食べるにはキウイがよりおすすめです。ただし、キウイはアレルギー反応が起こりやすい果物ですので、アレルギーが心配な場合は医師に相談し、少量から始めてください。
就寝直前の食事は胃腸に負担をかけることもあるため、できれば寝る1~2時間前までに済ませましょう。食べ過ぎに注意し、バナナなら1/2本程度、キウイなら1個程度を目安にしましょう。睡眠の質を高めるためには、特定の食品だけに頼るのではなく、規則正しい生活やバランスのよい食事も大切です。毎日の食生活にバナナやキウイを上手に取り入れて、心地よい眠りを目指しましょう。
【参考】
JAふくおか八女(キウイを食べると睡眠の質が良くなる?食べ方のコツや注意点も解説!)
ライター/浅野いずみ
行政管理栄養士として保育園や老人ホーム等の施設衛生・栄養管理の指導に従事。その後フリーランスとして特定保健指導やダイエットプランナーとして個人の栄養や健康をサポートしている。食材の持つ力や組み合わせ、効果的な調理法についてのテーマを中心に、食べることが楽しくなるような執筆を心掛けている。
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