「グリーンキウイ」と「ゴールドキウイ」ビタミンCが多いのはどっち?管理栄養士が解説

 「グリーンキウイ」と「ゴールドキウイ」ビタミンCが多いのはどっち?管理栄養士が解説
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ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含むことで知られるキウイ。果肉が緑色のグリーンキウイと黄色のゴールドキウイではビタミンCの含有量に大きな差があります。どちらのキウイがビタミンCが豊富に含まれているでしょうか?この記事ではキウイのビタミンC量の比較とそれぞれのキウイの特徴を管理栄養士が解説します。

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グリーンキウイとゴールドキウイビタミンCが多く含まれるのは…

正解はゴールドキウイです!1食100g当たりのビタミンCの量を比較すると、ゴールドキウイにはグリーンキウイの約2倍多くビタミンCが含まれています。

【キウイ1個(100g)当たりの栄養価】

・キウイ(緑肉種)

エネルギー51kcal カリウム300㎎ カルシウム26㎎ ビタミンC71mg 食物繊維2.6mg

・キウイ(黄肉種)

エネルギー63kcal カリウム300㎎ カルシウム17㎎ ビタミンC140mg 食物繊維1.4mg

ビタミンCはコラーゲンの生成を助けて肌の健康を保つことはもちろん、ストレスを感じると体内で消費する栄養素でもあります。ストレスが多い現代社会では不足しやすい人が多い栄養素です。加熱すると壊れてしまう繊細なビタミンなので日常的な摂取が必要です。ビタミンCを効率良く摂るなら新鮮な果物や野菜を生で摂取することがおすすめです。ゴールドキウイ1個あたりのビタミンCの含有量は141mgです。成人が1日に必要なビタミンCの推奨量は100mgなので、ゴールドキウイを1個食べるだけで1日に必要なビタミンCを補うことができます。

キウイに含まれるその他の栄養素

キウイのイメージ
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ビタミンCの量で比較するとグリーンキウイはゴールドキウイに劣るものの、キウイに豊富に含まれる栄養素はビタミンCだけではありません。その他に豊富に含まれる栄養素も紹介していきます。

カルシウム

骨や歯の健康に欠かせない栄養素で知られています。神経の伝達や血液の凝固にも関わり、体内で幅広い働きをしています。日本人の栄養摂取状況を調査した国民健康・栄養調査によると、長年不足が問題となっている栄養素です。カルシウムはグリーンキウイの方が豊富で、ゴールドキウイの1.5倍多く含まれています。

カリウム

ナトリウムを体外に排出する働きがあるため、塩分の摂りすぎを調節してくれます。神経の興奮や筋肉の収縮にも関わっています。カリウムはグリーンキウイにもゴールドキウイにも同量豊富に含まれています。キウイは果物の中でもカリウムの量がトップクラスに多く含まれています。

特に女性が不足しがちな栄養素である鉄もキウイには含まれています。鉄が不足すると酸素の供給が十分にできなくなり、貧血や集中力の低下、疲れやすさを感じやすくなります。月経中は必要量が増えるので食事からの摂取が必要な栄養素です。ビタミンCと同時に取ると吸収率が高まるので、ビタミンCが豊富なキウイは鉄も効率よく摂れる優れた食品です。

食物繊維

食物繊維は水溶性と不溶性の2種類あり、キウイには2種類の食物繊維がバランスよく含まれています。食物繊維は便秘の解消の他、血糖値やコレステロール値の低下など健康を保つための多様な働きが注目されています。現在ではほとんどの日本人に不足している栄養素なので積極的な摂取が勧められています。

まとめ

ゴールドキウイにはグリーンキウイの2倍多くのビタミンCが含まれています。ビタミンCの量で見るとゴールドキウイが優位ですが、グリーンキウイにはカルシウムや食物繊維がゴールドキウイより多く含まれます。どちらにも食べるメリットがあるので好みや目的に合わせて選んでみましょう。

〈参考文献〉

食品成分データベース

キウイと栄養 - トップクラスの栄養素充足率 - ゼスプリ公式

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