食物繊維やビタミンCの宝庫【キウイ】「緑色」と「黄色」どっちが栄養価が高い?栄養士が比較して解説

 食物繊維やビタミンCの宝庫【キウイ】「緑色」と「黄色」どっちが栄養価が高い?栄養士が比較して解説
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和田 梓
和田 梓
2024-05-23

身近な果物の一つといえばキウイ。一年中手に入りやすく、比較的安価で食べやすいのが魅力です。キウイといえば緑色のイメージでしたが、最近は黄色のキウイも出回るようになりましたね。味や栄養価はどのように違うのでしょうか?

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緑色のキウイと黄色のキウイの特徴

キウイ=すっぱいというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、それは過去の話。現在は品種改良がすすんで、酸味が少なく甘味が強いものが多くなっています。色も緑色のキウイだけでなく、黄色のものもよく見かけるようになりましたが、味や栄養価はどのような違いがあるのでしょうか。

緑色のキウイ

キウイフルーツといえば、緑色の果肉をイメージする方が多いですよね。緑色のキウイは甘さと酸味のバランスがよく、爽やかな味わいが特徴です。栄養面では、日本人が不足しがちな食物繊維が多いことが特徴。1個(80g)あたり約2.1g含まれており、女性の1食あたりに必要な食物繊維の1/3が補えるくらいの量です。野菜が不足していると感じたら、食後のデザートとして取り入れてみてはいかがでしょうか?また腸内環境を整えたいという方は緑色のキウイがおすすめです。

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黄色のキウイ

近年よく見かけるようになった黄色のキウイ。最大の特徴はジューシーな甘さです。果物に甘味を求める日本人に合わせて開発されたのだとか。キウイ特有の酸味は控えめなので、小さな子供から大人まで食べやすいのが特徴です。栄養面ではビタミンCやビタミンEが緑色のキウイの約2倍。特にビタミンCはキウイ1個(80g)に110gも含まれており、成人の1日に必要な量を1個で満たすほどの量です。美肌の為に意識的にビタミンを摂りたい人は、黄色のキウイがおすすめです。

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おいしいキウイの選び方について

おいしいキウイはどのように選べばいいのでしょうか?

①綺麗な楕円形で少し潰れている

少し潰れた形のキウイは幹の近くにできた可能性が高いのだとか。幹の近くにできたキウイは、種が多く、甘味が強いと言われています。

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②実がパンと張っている

③びっしり産毛が付いている

実がパンパンに張っていて、びっしり産毛が生えているものは、甘味が強く、新鮮な証拠です。

ちなみにキウイは皮が厚く、毛で覆われている為、見た目では食べ頃かどうかを見分けることができません。見極める時は、キウイを手で包むようにやさしく持って、弾力を感じたら食べ頃です。
すぐに食べる場合は、やわらかいものを購入し、冷蔵庫で保管しましょう。ただし冷蔵庫に入れても追熟は進むのでご注意を。固いキウイを購入した場合は、ポリ袋に入れて常温で保存すると、追熟が進みやすいですよ。

<参考>
日本食品標準成分表(八訂)
ゼスプリ トップクラスの栄養素充足率
JAみなみ筑後 キウイフルーツ

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和田 梓

和田 梓

管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。



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