青りんごと赤りんご、抗酸化力が高いのはどっち?知っておきたい「りんご」の選び方|管理栄養士が解説
低カロリーで腹持ちがよく、高い栄養価を誇るりんご。秋から冬にかけて旬を迎え、スーパーでは赤りんごや青りんごの様々な種類が並んでいます。りんごを美容やアンチエイジングを意識して選ぶとしたら、あなたは青と赤、どちらを手に取りますか?栄養学の視点から「抗酸化力」を基準にすると、どちらの方が効果的なのでしょうか。今回は、赤りんごと青りんごの成分の違いと、美容に効く選び方について解説していきます。
「抗酸化力」とは?美容にどう関係する?
体内では、呼吸で取り込んだ酸素の一部が「活性酸素」という物質に変化します。活性酸素は、体内のウイルスを退治する役割もありますが、ストレスや不規則な食事や生活、紫外線などによって増えすぎると、正常な細胞まで傷つけてしまいます。
これが、体や肌に現れる【酸化】(体のサビつき)です。肌のシワ、シミ、たるみといった肌の老化や、疲れやすい、体調不調が続くなどの原因は、この活性酸素が増加しすぎた結果であることがわかっています。この活性酸素の働きを抑えたり、無害化してくれる力を「抗酸化力」といいます。抗酸化力の高い成分を食事から積極的に摂ることで、細胞のサビつきを防いで、老化を遅らせることが可能であると考えられます。
青りんごと赤りんご 抗酸化力が高いのはどっち?
抗酸化力の強さや、「若々しさをキープしたい」「肌のくすみが気になる」といったエイジングケア効果を重視するなら、青りんご(王林やトキなど)の方が効果的だということがわかっています。
理由は、りんごに含まれる最強の抗酸化成分「プロシアニジン」の濃度にあります。プロシアニジンは、りんごポリフェノールの中でも非常に抗酸化力が強く、そのパワーはビタミンCの数十倍ともいわれ、美白効果や内臓脂肪の蓄積を抑えるダイエット効果まで期待されている成分です。
赤りんごは、熟して色づく過程でプロシアニジンが「アントシアニン」という別の成分に変化してしまうのに対し、青りんごは緑色のまま完熟するため、強力な抗酸化成分がそのまま維持されているのです。
赤りんごにも独自の抗酸化パワーがある
抗酸化力の強さでは青りんごに軍配が上がりましたが、赤りんごにも独自の強みがあります。それは、先程お話した赤い色素成分「アントシアニン」にあります。
アントシアニンも非常に優れた抗酸化物質です。特に「目のピント調整機能の改善」「眼精疲労を和らげる」といった、目のケアに対して高い効果を持っています。
また血流を良くする働きもあるので、冷え性を改善したり、血圧の上昇を抑えるといった効果も期待できます。
スマホやパソコンの画面を長時間見ることが多かったり、目の疲れからくる頭痛や、肩こりなどの症状が出やすい現代人にとっては、赤リンゴが持つアントシアニンパワーが強い味方となってくれるでしょう。
【目的別】青りんごと赤りんごの選び方 まとめ
《青りんご》きおう、トキ、シナノゴールド、王林など
・シミやシワを防ぎ、日常的にしっかりアンチエイジングしたい
・体脂肪や内臓脂肪が気になっている
・紫外線によるお肌のダメージを防ぎたい
《赤りんご》ふじ、ジョナゴールド、つがる、紅玉など
・毎日デスクワークで、目や肩の疲れを感じている
・冷え性を改善したい
・血行を良くして肌のくすみをケアしたい
あなたはアンチエイジング力で選ぶ? それともお疲れケア重視? それぞれのお悩みや目的に合わせて、賢くりんごを選んでみてくださいね。
【参考文献】
りんごポリフェノールの抗酸化作用/大阪教育大学
リンゴ高分子プロシアニジンによるマウス腸内細菌叢の変化と体重増加抑制/農研機構
【ライター】やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて、献立作成、給食管理、食育授業に携わる。出産を経て、ヘルスケア栄養指導士を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。
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