産婦人科医に聞く「膣ケア」:おりものを知ることは膣ケアの第一歩。注意したいおりものとは

 産婦人科医に聞く「膣ケア」:おりものを知ることは膣ケアの第一歩。注意したいおりものとは
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おりものは3形態に変化する

「生理が終わると、おりものの量は少なくサラッとした状態(①)。そして、排卵期が近づくと徐々に透明になり粘度が上がるので『のびおり』と称されることもあります(②)。なぜこのような変化をするのかというと、すべて妊娠の準備のためなのです。精子が子宮にスムーズにたどり着くための変化。なので排卵時期が終わると、粘り気が出て透明度も低下。精子の侵入を妨げるよう、子宮に蓋をします。空気に触れて時間が経つと、ベタッと黄色くなり(③)、再び①の状態へ戻ります」と、八田医師。自分のおりものがこんな変化をしているとは! 早速今日から、月経サイクルに合わせて、自身のおりものの変化を感じてみてほしい。

おりものの量には個人差がある

形状の変化はセルフチェックできるが、そもそも「正常なおりものの量」とはどれくらいを指すのだろうか?「汗かきな人、汗をかきにくい人がいるように、おりものの量は個人差があります。気候や気持ちの変化にも左右されますね。男性の勃起と同じように女性もセックス以外のときに、ドキドキしたり興奮すると増えることもわかっています。ただ、更年期を迎える頃から、女性ホルモンの減少に合わせておりものの量も減少していきます。自浄作用が少なくなるため、この時期不快な症状を訴える患者様も多いんです」と、八田医師。

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Text by Yuki Ikeda



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