「ヨガと人生と。すべては繋がっている」グローバルに活躍するモデル・AVIが40代を前に今、思うこと

――イラストレーターとしての活動をスタートされたんですよね。きっかけは何だったのでしょうか。

「実は移住したばかりは慣れないことが多く、自分が保てなくなることもありました。すぐに受け入れられると思ったのですが…。言語も違うし、友達がすぐにできる環境ではなかったので、誰とも話さずに過ごすことが数日続くこともあって戸惑いましたね。そんな中、SNSでコメントがきたりするとすごく嬉しかったりして。生活に慣れるのには、思っていたよりもずっと時間がかかりました。
少しずつ自分らしさを取り戻すべく、毎朝のヨガで気持ちをリセットしながら、何か在宅でも楽しんでできる仕事はないかと考えはじめたんです。どうせなら好きなことから考えてみようと、趣味だった“絵を描くこと”を本格的に始めることにしました」

――イラストはどこで学んだのですか？独学？

「当時はバルセロナに住んでいたのですが、夫の後押しもあり、ロンドンに2ヶ月程留学しました。ファッションイラストレーター課でイラストレーションを学びました。デッサンの練習ではなく、自分のインスピレーションをひたすら高める授業で新鮮でした。様々な種類の画材を試したり、時には左手で描いたり…「もっと自由に！」と言うのがモットーのファンキーな先生で。『もっとこうした方が良いんじゃない？』と直していくのが一般的な授業かもしれませんが、私が通ったスクールでは、それぞれの生徒の良いところを褒めてくれる教育方針。私は色の使い方を褒めてもらいました。ディテールまでこだわるのが好きだったので、それを突き詰めていけ！と言われましたね。何かを始める時って、最初は自信がなくて不安だらけだと思いますが、『これで良いんだ』と背中を押してもらっている感じでした」

――今後は新たな世界での活躍も楽しみですね。

「ファッションイラストレーターは聞き慣れないジャンルかもしれませんが、靴やバッグなどのファッション小物から、コレクションモデルをその場でサッと描く人もいます。せっかくモデルを15年近く続けてきて、ファッションの世界に身を置いてきたので、その経験を生かしていきたいと思っています。イラストレーターとしては初心者の私。これから自分で営業していかなければいけないので、まずは第一歩としてLINEスタンプ（「HOW TO ENJOY GIRLS」で検索してみて！）を作ってみました。ファッションが大好きな女の子を描いたスタンプです。友人や仕事関係の方が使ってくれていると、やはり嬉しいものですね。
このipadは、いつでもどこでも描けるので、今の私にとってとても大切なもの。飛行機の中で描いていると声をかけられることもあり、イラストで世界中色んな人と繋がることができて楽しいです」

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