POSE & BODY

【相談】「こんなに暑いのに、体が冷えて辛い…」夏の冷え、どう対処すればいい？ #毒出し保健室

桑子麻衣子 2022-08-04

アーユルヴェーダアドバイザーからのアドバイス

夏は外は蒸し暑く日差しは照りつけるように強いのに、相談者さんのように足先はいつも冷たく「辛い」という”夏の冷え性”に悩む人は女性に多く見られます。

相談者さんの冷えの原因をアーユルヴェーダ的観点からみてみると、体に合わない食生活をしている可能性があります。お腹の具合からみても栄養不足になっていることが見受けられます。生野菜や素麺など夏に食べたいお食事や飲み物は体の熱を冷ましてくれる先人の知恵ですが、体質によっては冷やしすぎてしまうことも…。

また、現代医学的に冷えの原因をみてみると、自律神経のバランスの乱れと言われることが多いです。冷房のきいたお部屋に長時間いると、わたしたちの体は体温を維持しようと血管収縮。そのため血流が悪くなりなります。心臓から一番遠い部位にあたる足先の冷えを感じることが多いのは、そのせいでしょう。外の気温と室内との温度差が大きい日本の夏には、体はうまく対応しきれずパニックに。結果として、自律神経が乱れてしまい、冷えを増長させてしまうと考えられます。

アドバイス1: 食生活の見直し

相談内容から推測する限り、現在の食生活は相談者さんの体質に合っていない可能性があります。夏は、どうしてもさっぱりしたもの、冷たいものを摂りたいのですが、野菜だけに偏らずに動物性の食品も摂るようにしてみましょう。

例えば、素麺に鶏ささみを加えるなど今の食事を変えずに無理ない範囲でプラスしてみることから始めてみてください。またスープ類は体を内側から温めてくれます。温かい物をゆっくり食べると心身ともにリラックスして自律神経のバランスも整えてくれます。飲み物も暑い夏にいつもホットドリンクを飲むことは抵抗があるかもしれませんが、常温の飲み物を飲む、または冷たい飲み物を口の中で少し遊ばせて気持ちあたためて飲んでみるなどしてみてはいかがでしょうか。