「欲しいものは必要な分だけ」で味わえる充足感!バルクストアでサステナブルな暮らしを実践しよう
バルクストアとは量り売りショップのこと。「欲しいものは必要な分だけ」購入することができるスタイルは、エコ先進国の欧米では定着しつつあります。最近では日本でも軒並み増えているバルクストアの活用メリットをご紹介します。
バルクストアって何?
消費者のエコ意識が高まる中、注目されているのが「バルクストア」。
英語「bulk(バルク)」には、「大量」「かたまり」と言った意味がありますが、売り手が業務用ロットで仕入れたものを個人向けに量り売りするのがバルクショップになります。つまり、日本語で言うところの「量り売りストア」のことですね。
エコ先進国のヨーロッパやオーストラリアでは、かなり定着しつつあるバルクショップは、筆者の住むシンガポールにもオーストラリア発のバルクストアが数店舗、またスーパーマーケットでもドライフルーツやナッツなどの量り売りコーナーが増えています。
無駄がなく環境にもやさしいとバルクストアは日本でも注目を集め、ドライ食材や洗剤やシャンプーなどの日用品を量り売りで提供するお店が少しずつ増えてきています。
バルクストアの活用メリットって?
1. プラスチックゴミの削減
一般的なスーパーでは、個装された食材がきれいに陳列されています。買い物をする度にパッケージのゴミがでてしまうのは、エコ的な観点から見てみると悩ましいところではないでしょうか。
一方で、バルクストアでにはパッケージがありません。シンガポールのバルクストアの場合は、必要な食材を環境に優しい紙袋もしくはやガラス容器などに詰めて購入します。
プラスチックゴミが少なくなれば環境的にはもちろん、冷蔵庫やキッチンの整理整頓も楽になります。
2. 必要な分だけ購入できる
個装された商品だと、使い切るのに時間がかかる上、食材をだめにしてしまう可能性もあります。いつもと違うジャンルのお料理にチャレンジしたい時などは特にその可能性大!例えば、「いつもは日本食中心だけど、ちょっとスパイスカレー作りにチャレンジしたい」といった時にはどうでしょうか。ここでハマれば良いのですが、中々そうはいかないもの。特に海外のスパイスやハーブなどの調味料は、馴染みが薄いケースもあるため、駄目にしやすいですよね。
バルクストアでは、少量から必要な量購入することができるので無駄を防ぐことができます。
また、冷蔵庫の中身を整理整頓するのに調味料の容器の大きさを揃えている方などは、容器に入る分だけを購入することができるなどのメリットも◎。
3. 試し買いできる
新しいスパイスやハーブから、シャンプーや洗剤などの日用品まで、少量から購入することで、自分に「合っている・合っていない」を試すことができます。
特に新しいシャンプーや洗剤などはデリケート肌の方などは「肌に合う・合わない」は試したいところではないでしょうか。パッケージ化されたもので「合わない」となってしまうとがっかりしてしまいますよね。
マイバックとマイ容器を持ってバルクストアへGO!
「海外から発信された文化」と思いがちなバルクストアですが、よくとく考えてみると古き良き日本では「量り売り」という買い物スタイルが一般的でした。現在35歳の筆者が子どもの頃は、商店街の八百屋さんやお肉屋さん、お豆腐屋さんなど、お店の人とのコミュニケーションを楽しみながら必要な分を必要なだけ買っていたことを鮮明に覚えています。
けれど時代の流れとともに、ご近所には大きなスーパーマーケットができて、プラスチックの袋や容器にあらかじめパッケージされた食品を購入することが一般的になりました。
「大量消費・大量生産」「安くてたくさん入っているのが良い」と言った時代の風潮は一見”豊かで便利”な流れのようにも思えますが、不必要にモノ(食材・食品)を購入することはわたしたちの心身をバランスやライフスタイルを乱していくように思えます。
不要にモノを所有するからゴミが増え不安になってしまったり、整理整頓ができずに心がざわついてしまったり…
現在、日本でも東京都内を中心に続々とバスクストアがオープンしています。ご近所にバルクストアがある地域にお住まいの方は覗いてみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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