温暖化の影響もあり、年々夏の暑さは厳しさを増しています。熱中症対策のために室内ではエアコンを効かせている場合も多いと思いますが、高い気温の室外からエアコンの効いた室内に入ることで身体は一気に冷やされます。
人間の体温調節は自律神経(交感神経と副交感神経)の働きによって行われますが、外気温との差が大きいとスイッチングが頻繁になり身体はその変化に対応できにくくなると言われて、スイッチングがうまくできないと
● 身体のだるさ
● 冷え
● 食欲不振
などの不調を感じやすくなります。
自律神経は体温調節だけでなく内臓の働きなどをコントロールしています。自律神経を整えたいと思っても自律神経は自分の意思とは関係なく働くので、基本的にコントロールすることはできません。
しかし、呼吸だけは自分で意識的に行うことができるため、逆に言えば、呼吸をコントロールすることで自律神経にアプローチできると考えられます。ですので、体調管理の面でも正しく呼吸できることはとても重要です。
普段の姿勢などによって呼吸に使われる筋肉が硬くなったり弱くなったりしている影響で、息を深く吸ったり吐いたりできなくなっている場合があります。そこで、今回は呼吸が深まるエクササイズをご紹介します。
人間の肺自体には広がったりしぼんだりする機能はありません。胸郭(胸骨・肋骨・胸椎)とそれに関わる筋肉の動きによって拡張収縮します。
今回ご紹介するエクササイズをすることで息を吸い込む時に使われる外肋間筋、吐き出す動きをサポートする内肋間筋と外・内腹斜筋にアプローチすることができます。
<やり方>
1)四つ這いになり、肩の真下に手首、脚の付け根の真下に膝をつく
2)左手を前に出し、右の手のひらを返して左手首の真下を通りながら脇の下に通す
3)右の肩とこめかみを床につける
4)息を吸いながら左手を天井の方に持ち上げ、吐きながら頭の向こう側に指先を下ろす
5)背中が丸まったり、足が浮いたりしないようにしながら、ねじったまま呼吸を続ける
6)差し込んだ手を引き抜き、四つ這いへ戻る
7)反対側も同様に行う
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