朝の早い時間帯に運動をするとその日1日が快適に過ごせたと感じたことはありませんか?実は起床時に体を動かすと、具体的には以下のような嬉しいことがあります。
●筋肉がほぐれやすくなる…寝相によっては体の一部を圧迫し過ぎてしまい、血流やリンパの流れが悪くなることがあります。寝起きに身体を伸ばすことで筋肉に血液を送り、身体を温めます。
●集中力が高まる…全身の血流が促進されると脳の働きもよくなり、集中力アップにつながります。
●体内時計が正しく働く…ストレッチによって身体を目覚めさせておくと、夜は同じ時間帯に自然と眠くなります。生活リズムを一定にすることで、交感神経・副交感神経を適切な時間帯に活性化させます。
筋肉がほぐれることや、自律神経の調整によって体の生理機能が正しく働くようになると、日々の疲労回復や基礎代謝アップにつながっていきます。
起床時に体がだるい、午前中はなかなかやる気スイッチが入らないという方にも、ぜひ朝のストレッチ習慣をつけていただきたいです。朝の伸び具合で体の状態を観察しながら、日々の調子のバロメーターにしてみてください。
朝に体を動かすことはメリットがたくさんですが、実際に動く時は以下のことに気をつけてください。
・まだ身体が温まっていないので、ゆっくりじっくり動きましょう
・反動はつけないように、ゆっくり伸ばしまょう
・呼吸が無理なく続けられるところでキープしましょう
・息を吐くことを意識すると余分な力みが抜けやすくなります
・伸ばしている部分を意識しながらストレッチしましょう
以下で紹介している動きは背骨周辺を心地よく伸ばしてくれます。
(1) うつ伏せになって息を吸いながら背伸びをします。
(2) 四つ這い姿勢になってから、両手を前に歩かせながら胸を床に下げていきます。
(3) 四つ這い姿勢に戻り、片腕をもう片方の腕の下から通して上半身を捻ります(左右とも行います)。
(4) 最後に丸くなって呼吸を深めます。起き上がる時は一気に動かず、ゆっくりと上半身を起こしてきてください。