【40代のリアル】更年期の不調やモヤモヤを抱える"今"は健康?不健康?「健康とは何ぞや」を考える

 【40代のリアル】更年期の不調やモヤモヤを抱える"今"は健康?不健康?「健康とは何ぞや」を考える
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井上敦子
井上敦子
2021-04-20
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健やかであるカギは精神的な成長?

『今までの完璧を目指さない』という考え方も、更年期だけでなくこの先訪れる老いに向き合う上で助けになってくれそうです。健康の定義を自分流に解釈してしまうと…肉体と精神面と社会性、この3つの調和が取れた状態が健康なのだと捉えることも出来ます。3つのうちの1つ、身体的機能は個人差がありつつも必ず衰えていくものですが、それを他の2つでカバーしながら調和をとることも出来そうです。肉体的な衰えを精神面でカバーしたり、社会性が肉体的に衰えた部分の代わりをしてくれることだってあるはず。身体だけにフォーカスすると完璧!とは言えなくても、視点を広げると調和が取れている。それは別の意味での完璧さなのではないでしょうか。

以前、高齢のヨガの先生に言われてとても印象に残っている一言があります。「肉体は食べて寝ていれば必ず成長し老いていくけれど、精神は意識しないと成長出来ないかわりにその成長には終わりがない」といった言葉です。更年期や加齢と言った身体の変化を辛いと感じることも多いけれど、そこには精神的な成長を促すヒントが詰まっているかも知れない…。そして、精神的な成長には終わりがなく努力次第!と思うと、身体だけにフォーカスしている暇はないような気さえしてきます。

実際のところ、不調を抱えた状態の自分をどのように受け入れるか?どう付き合っていくか?を考えることは、私に新しい世界を見せてくれています。この先の人生を真剣に考えたり、弱っているぶん人の優しさが深く染みたり、大切な人をもっと大切にしようと思えたり・・・辛い時期は、生きるということのど真ん中にいるような感覚も同時に味わえたりする。そう考えていくと、精神的な成長のチャンスを与えられているのかな?と思えるし、健康という概念はどうあれ、健やかであろうとする努力を続けていきたいと思うのです。

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井上敦子

井上敦子

15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。



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