【星読み対談】野沢和香×Saya|ヨガと占いが私たちに教えてくれること「今、ここを生きるヒント」

 【星読み対談】野沢和香×Saya|ヨガと占いが私たちに教えてくれること「今、ここを生きるヒント」
広告

ニュートラルでいる秘訣は? 「終わりの自分を連想する」和香さんと、「未来の自分と対話する」Sayaさん

編集W:ニュートラルって大事だなと思っていて。「足りない」ところに着目しすぎたり「もっともっと」と欲しがるのではなくて、自分にとっての心地よさ=「ゼロ」の場所を見つけることを大切にしたいと「ヨガジャーナルオンライン」も考えているんです。ニュートラルでいることと「今、ここ」も通じる気がするのですが。

和香:そういう考え方って素敵ですね。確かに、もっともっとプラスしたいという気持ちをエンジンにしていると、今の自分が足りないことになっちゃう。今の自分が至らないからもっとこうしたい、だけになると終わりがない。3キロ痩せたら、今度は肌が気になってという繰り返しですよね。そのときの目標ってどんどん動いていくものだから、まず今の自分にオッケーを出せないと、そのゴールに辿り着くまではずっと幸せを感じられない。勝てない戦いをやっているみたいになっちゃう。

今すぐできることは自分にオッケーを出すこと。例えば、今日はチョコレートを我慢したから、とりあえずいいとか(笑)。目標に向かっている途中の自分にもオッケーを出すように、小さな幸せを感じられるように切り替えていくことが大切です。気づいたことは、向かっている途中に幸せを感じて拾うこと。究極を言えば生きているだけでラッキーですからね。忘れてすぐ文句言っちゃうけど(笑)。

私ね、怒ったり、悲しんだりして苦しくて仕方なくなったときは、シャヴァーサナで「死んだとき」を想像してみるんです。終わるときの自分ってどう思うんだろうと思いをめぐらすと、今の感情にさえ愛おしさが出てくるんですよね。そうしたら、私の瞑想の講師デイビッド・ニックターン氏も、「目の前を味わう秘訣は、終わりを想像することだよ」って言っていて、「同じこと言っている!」と思ったんです。「もうこんな状況やだー!」って思うようなときも、なくなることを考えると、「成長の機会があった」「一所懸命な気持ちにさせてくれた」とちょっと思えるんです。

Saya:すごくよくわかります。私も、個人セッションに来る方に「今の自分を否定しないで」って言っていて。それをすると否定にエネルギーが向かうので、動けなくなるんです。過去を後悔するよりも、今これだけがんばっている自分にフォーカスして、肯定してから未来を向く。不安になる未来じゃなくて、今の自分と一緒にいながら、未来の自分とお話しする感じで、今度これをしようと思うって語りかけてみる。それは、未来をコントロールするわけじゃない。自由に時空を旅できる感覚です。

和香:確かに!

Saya:それにね、終わりを想像することに似ていませんか。終わるときの自分とお話しすれば、ものすごくがんばっているから、豊かな感情を味わえているんだと思えるはずです。

占星天文暦があるので、読もうと思えば、50年後でも星の流れは読めるし、こんな感じというのは想像がつく。宇宙の流れと一緒にいるから、「今、ここ」にいる自分が冷静に終わりの自分と話せば不安にならないんです。

和香:近い感じがたくさんありますね。コントロールを手放すっていうのもヨガ的ですよね。執着を手放して、全部をコントロールしようとしないで流れにまかせる。

Saya:そうなんですよね。あと、流れに乗るのは大事だけど、「流されちゃダメだよ」ともよく言っています。よい流れに乗るには竿で漕いだり、帆で方向を決めたりはする。それは本人の意識。そうやって意識して流れに乗るようにはするけれども、流されないでいれば、大間違いはないですよね。

「未来を当てる」というより羅針盤として、現在を生きるのに星を使ってほしくて。星を見つつも「今、ここ」にいて未来の自分とお話ししながら、お花を摘みながら生きる。和香さんの「幸せを拾いながら行く」というのと似ていますね。

和香:お花を摘むのも大事!(笑)

【星読み対談】野沢和香×Saya|ヨガと占いが私たちに教えてくれること「手放すことの、大切さ」に続く…

野沢和香さん
ウェルネスブランド「HEREIAM」ディレクター。モデルとしても、雑誌『STORY』(光文社)やTV番組・CMなどで活躍する。メーカーやファッションブランドとのコラボアイテムも大好評。2007年よりヨガインストラクターとしても活躍し、2018年にはRYT500を取得。

HEREIAM
ウェルネスブランド「HEREIAM」のディレクターも務める。

Sayaさん
アストロロジー・ライター。東京出身。早稲田大学卒業後、ライフスタイルの編集者を経て、フリーランスに。現在は、京都に拠点を置き、夫と二人暮らし。晴耕雨読の日々を送る。新刊、『星の道を歩き、白魔女になるまで〜わたしの「物語」を見つけると人は癒される』(税込1980円/説話社)が5月19日に発売予定。ヨガジャーナルオンラインにて月間占い「マインドフルネス占星術」好評連載中。

説話社
『星の道を歩き、白魔女になるまで〜わたしの「物語」を見つけると人は癒される』(税込1980円/説話社)

 

広告
  • 3
  • /
  • 3

AUTHOR

ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

HEREIAM
説話社