今見直したい「よく噛む」「じっくり味わう」の意味|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 今見直したい「よく噛む」「じっくり味わう」の意味|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Megumi Sekine
関根愛 
関根愛
2021-02-25

SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛(せきね・めぐみ)さんです。

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梅のほころぶのをあちらこちらで見かけるようになりました。うすいピンクに濃いピンク、黄色いものに真っ白のもの。個性豊かでみていると心が華やぎますね。

最近、セルフケアとしておうちでのヨガに加えお寺での座禅会に参加しているのですが、冒頭で住職が短いお話をしてくれます。昨日はマインドフルネスのお話でしたが、そのなかで「すべての動作をゆっくり行う」というものがありました。マインドフルネスとは「ただ心して味わう」ということ。日常の何気ない動作を何も考えずわざとゆっくり行うことで、わたしたちは癒されるということです。

たとえばわざとゆっくり歩く。一歩一歩、地に足が踏み込んでいく感覚、そしてその足が今度はゆっくり地を離れていく感覚を、全身で味わう。わざとゆっくり字を書いて、線や点やハネのひとつひとつから、ことばの持つエネルギーを感じていく。そうすることで不思議と心が軽くなってくのを感じます。座禅もまたひとつひとつの呼吸を味わうことで、「今」というやってきたかと思えばすぐ消えていく瞬間にただここにいることを、感じていく。そこに心身がそっと癒えていく力があります。

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