冬の便り!柚子を味わう優しいごはん|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛さんです。
このところ朝晩は凍える寒さですね。いよいよ冬が本領発揮でしょうか。さて冬の便りのひとつといえば、柚子。ころんとしたまん丸の形に、体の奥までじんわり届く柔らかい柑橘の香り。癒されますね。でも柚子を料理に使うとなると戸惑う方も少なくないのではないでしょうか。メインどころに使うのはむずかしいし、柚子湯くらいしか思い浮かばないかな…などなど。今日はそんな柚子のもつ自然の効能と、おすすめレシピをご紹介します。
香りだけじゃない、柚子の意外な栄養価
実は柚子にはたくさんの効能があります。まずビタミンCですが、果汁としてはレモンの約3倍含まれています。この季節だからこそウイルスや細菌への抵抗力を高めて免疫をあげるために積極的に摂りたいのがビタミンCなので、柚子はうってつけかもしれません。
さらにヘスペリジンというポリフェノールの一種がいい仕事をします。ヘスペリジンは柚子のわたや白い筋の部分に含まれるので、捨てるのはもったいないところです。コラーゲンを作る働きをするため、肌の水分量を適度に保ち、弾力をアップしてくれます。よく柚子風呂なんかがありますが、香りを楽しむリラックス効果だけではなくお肌の調子も良くなるということなんです。お湯に溶け出したビタミンCもお肌をつるつるにしてくれますし、血流も改善してくれるので冷えて肩や首回りがこりやすいこの時期にはぴったり。私もすでにこの冬三回やりましたが、肌の調子を良くしてくれて驚いています。
また柚子皮に含まれるβ-カロテンは粘膜の修復を担ってくれますし、カリウムは体内の余分な水分を排出してくれるためむくみ対策にもなります。疲労回復に一役買うクエン酸やリンゴ酸も含まれるので、体力を消耗しているときや食べ過ぎたときにも柚子の摂取はおすすめ。
柚子の効果をまるごと堪能したい方には、全身がポカポカ温まる柚子風呂をおすすめします。フレッシュな柚子が手に入ったらお風呂にいくつか浮かべて、香りを楽しみながらゆっくり入浴してみてください。柚子の香り成分のリモネンは大脳に直接働きかけるので、力が抜け、アロマテラピーの効果が感じられると思います。夜寝付きにくい人にもぜひトライしてみてほしいです。果汁がお湯に染み出すと皮膚がピリピリして痛いので、絞り出さないようにするのがポイントです。
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