FOOD

あなたにとって「食べること」の意味は何ですか？せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

関根愛 2020-12-31

「食べること」の意味

これからの時代にすべての人が見つめ直したいのが「食べる」ことではないでしょうか。食べることは命の根本であり、また自分と他者、世界との関係をつくっている基盤です。なぜ私たちは食べるのでしょうか。その意味は何でしょうか。

食べることの意味を追求し、それを自分自身の中でしっかりと結んでいれば、どんな時代に何が起こっても惑わず生きていけるのではないか？と私は考えています。

今の私にとって「なぜ食べるのか」という問いの答えは「少しでも良くなるために食べる」。「食」という字は人が良くなる、と書きます。ただ、そういうことです。少しでも良くなることを目指さないのであれば、私にとって食べる意味はありません。こう書くととても厳しい修行みたいですが、まったく逆です。毎日食べることは幸せで、楽しんでいます。

「良くなる」とは何でしょうか。何でもいいと思います。自分らしく生きるために大切なことを考えてみます。常に余白のある心、すっきりとした境地で迎える朝、自分を痛めつけない勇気。何ごとにも感謝できる心、すみずみまで意思が行き渡ったシンプルな体。

それらの大切なことのために、私は食べたいと思います。そのために、自分自身に合った食べ方を考えます。何を食べるかだけでなく、どう食べるかも考える。私はその方が大事だと思っています。

私の場合は、お腹が空いていない限り食べない、ゆっくり時間をかけて食べる、基本のメニュー（お米、お味噌汁に野菜のおかずを二品程度）を決めて続ける、腹八分でやめる、夜ごはんは軽くするなど。

それは誰かがやっているからでも、それが良いと世の中が決めているからでもなく、アトピーで体調を崩し、真っ暗ですきま風の吹く穴ぐらに篭ったような日々を経て、食べることを通して自分自身と向き合ってきた結果、自分自身の唯一無二の心と体にとって「ちょうどよい」と感じるものです。

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