「羨ましい」という感情が人にもたらすものとは

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「羨ましい」という感情が人にもたらすものとは?

日本を代表するヨガ指導者ケン・ハラクマさんが、すべてのヨギへ贈る心温まる言葉のギフト。連載形式で、ケン・ハラクマさんの愛や思想を学びます。今回は、他人を羨ましいと思う感情について話を聞きました。

友だちがフェイスブックで発信する情報を見て、もしもうらやましいと感じたら、あなたは現状に何か不満があるのかも。他者の情報は、今の自分を映す鏡なのです。ただ、そもそもヨガの根本経典には、他者と比較するという価値観はありません。今のままの自分を受け入れましょうというのが、ヨガ的な考え方です。そうは言っても、周りの人と関わりながら社会生活を送る限り、比較によって自分の位置を確かめることは必要です。

ネガティブな気持ちも「エネルギー」のひとつ

比較の仕方は、ポジティブとネガティブの2種類。前者は、大変な人を見て自分は大変でないことにほっとしてしあわせを感じるケース。後者は、自分にないものを持つ相手に対して羨ましく思い自分を下に見てしまうケース。羨望やそれに伴う劣等感は、マイナスの思考と思いがちですが、ネガティブな気持ちだってエネルギーそのものなのです。エネルギーがないと人を羨むことさえできません。また、ネガティブな気持ちや思考を何かに向かう原動力に転換しポジティブなエネルギーを生み出すこともできます。「あの人ができるなら、私も」と、努力して自分を磨き、成長につなげれば前向きに考えるための比較になります。エネルギー変換ができると、しあわせ感を得やすくなるもの。どんなに大変なことがあっても気持ちの切り替えが早い人は、エネルギー変換が上手にできている人です。

うらやましいという感情がもたらすものとは
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ただし、成長を追い求めすぎるのは禁物!常に何かを追いかけないと不安な人がいますが、ヨガではそれを「貪る」といいます。相手を羨み、相手から得ようとする「貪欲」とは、「盗み」であると考えます。人は日々さまざまなものを取り入れ、コピーし、自分のものにして成長していくので、ヨガの考え方を現代生活にそのまま当てはめるのはナンセンス。自分が本当に好きで追いかけているのか。他者に追随しているだけかよく見極めて。何事もバランスが大事ですね!

yoga Journal日本版Vol.37掲載

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