「好きのパワーで輝く」ヨガ×英語で夢を叶えたカナダ在住インストラクターChito【インタビュー】
「居場所がない」…苦悩のカナダ移住後の一年
英会話講師の経験から言葉にはほぼ問題なく、ネイティブスピーカーの夫のサポートもあり、かわいいお子さんが二人いて、自然の美しいカナダへの移住。はたから聞くと夢のような海外移住ストーリーにも思えますが、意外にも移住後1年ほどは苦悩の時期が続いたのだとか。「当時二人の子供はそれぞれ0歳と2歳。出かけるのもままならず、友達らしい友達もできず、好きなヨガを教えようにもヨガアライアンスの資格がないので断られ、八方塞がりに感じました。その当時は、自分の居場所がないという感覚に苛まれていました」( Chitoさん)
そんな中、転機が訪れたのが2018年。地元で200時間のティーチャートレーニングが開催されることになり、それに参加したのをきっかけに少しずつ扉が開けてきました。トレーニングを通じてヨガ好きの友達ができたことでカナダ生活が楽しめるようになってきましたが、すぐにはヨガを教えるチャンスに恵まれませんでした。
一度日本に帰国することを決め、しばらく日本でヨガを教えることにしました。その時の生徒さんに対してふと口にした「できたらヨガを英語で教えたい」という思い。3ヶ月の日本滞在後カナダに帰国し、すぐにその目標を実現させるために行動を始めました。
すると偶然にも自宅近くのスタジオでちょうどインストラクターの空きが見つかりました。最初は代行で、その後レギュラーで教えられるチャンスを手にします。生徒さんたちはみんな英語のネイティブスピーカーの人たち。ローカルのスタジオで教えることはとても楽しく、それまで知らなかったヨガにまつわる英語も学ぶことができ、学べることへの喜びを感じていました。
カナダ移住直後の「自分の居場所がない」という感覚もこの頃にはすっかり消えてなくなり、自分のカナダでの基盤ができてきた感覚がありました。
Chito Yoga Englishの誕生
通常のヨガクラスとは別に、いつかやってみたかった「英語×ヨガの講座」。しかし、その時はまだ「やりたい」という思いだけの段階で、何も具体的な内容は決まっていませんでした。人に相談しながら実現に向けて構想を練り始め、満を辞して2020年3月に、第一期をスタート。元々オンラインでやろうと決めていたところに、コロナ禍でオンラインレッスンが注目されるようになったのとタイミングが偶然にも一致していました。
講座は、個人個人に合わせた細かいケアができるように少人数制(3人まで)になっています。英会話講師をしていたスキルを活かし、リーディング、スピーキング、ライティング、リスニングの4技巧と発音の仕方をまんべんなくトレーニングできるのはもちろん、ヨガに特化した英語表現を学ぶことができるように工夫しました。
Chitoさんが先生として与えるばかりではなく、生徒さんから発信するという時間も作っています。毎日英語の日記を書いてもらい、それをChitoさんが添削。そしてレッスンの中では自分の好きなことや話したいことをテーマにプレゼンの時間もあります。とにかく子供に返るような気持ちで、発話をしてみよう。英語でのヨガを楽しんでみよう!というのがChitoさんのモットー。
学んだ生徒さんには、実際に英語でヨガを教えられる機会として、Facebookで誰でも参加できる無料のコミュニティを作り、ヨガクラスをライブ配信することで、実践してもらえるようにしました。
クラスを担当する人は、このヨガクラスの配信のために事前に準備をして望みますが、かなり緊張するそうです。でも終わったあとは達成感と素晴らしい笑顔です。一緒にChitoさんの元で学んでいる仲間からも応援メッセージがもらえ、とても励みになります。
現在は第二期生が受講しているところですが、以前の受講生から上級講座を作って欲しいとお願いされ、現在そちらの講座も稼働し始めています。
その他にもFacebookのGlobal Yoga Collegeのコミュニティーで「ヨガ哲学LIVE」の配信や「英語脳を作る〜太陽礼拝A/Bマスターコース」の無料メルマガの配信などをして「英語×ヨガ」を学べる場を提供しています。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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