使い捨てプラ製品を使って捨てるまでたった15分?マイクロプラスチック問題を考えるハワイのクラフト

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使い捨てプラ製品を使って捨てるまでたった15分?マイクロプラスチック問題を考えるハワイのクラフト

寺岡早織
寺岡早織
2020-11-07

太平洋のど真ん中にあるハワイには海流や風に乗って様々な地域からゴミが運ばれてきて、深刻なゴミ問題にさらされています。その中でも「マイクロプラスチック」という小さなプラスチック片のゴミは、便利な使い捨て社会の裏で問題となっている環境問題の一つです。海洋生物の命を危険に晒すだけでなく、私たちの体にも悪影響を及ぼすと言われています。今回は、マイクロプラスチックを使ったクラフト作りを楽しみながら子供たちと一緒に環境について考えるファミリーに話を伺いました。

マイクロプラスチックって何?

私たちが生活の中で使っている便利な使い捨てプラスチック製品。実はそれらの使用時間は平均して約15分であり、短時間使用されたのちゴミとして捨てられています。そのプラスチックゴミがきちんと処理されず海に流れ混んだ場合、風や紫外線や波によって少しずつ劣化し、小さな小さなカケラに姿を変えていきますが、決して自然に還ることはありません。これが「マイクロプラスチック」です。主に「5mm以下の小さなプラスチック片」を指します。驚くことに現在51兆個ものマイクロプラスチックが海を漂っています。

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ビーチで拾ったプラスチックゴミのカケラ。海洋環境の大きな問題となっています。

ハワイは太平洋のど真ん中にあり、海流や風によって運ばれたたくさんのマイクロプラスチックが海岸に流れ込みます。遠目に見ると美しいハワイの白い砂浜ですが、実際にはマイクロプラスチックのかけらが無数に混ざっています。海に漂うマイクロプラスチックを海洋生物が食べて消化器官が詰まって命を落としたり、マイクロプラスチックの有害物質が魚などに蓄積され、それが結果人間の口に入る危険性も指摘されていて、単なる「ゴミ」問題では済まされなくなっています。

2050年には海を漂うゴミの量が魚よりも多くなるという試算も!このまま行くと海がゴミで溢れてしまう日も近いでしょう。

 

マイクロプラスチックを見つけたら拾って集めて、クラフトを作ってみよう!

そんな深刻なマイクロプラスチック問題に対して私たちができることとしては、プラスチック製品を使わないことに加え、使った後は正しい処理を行うこと、ポイ捨てしないなどがあります。また、とても小さな力ではありますが、海に行きビーチの中に散乱するマイクロプラスチックを拾うことなど、できることはたくさんあります。

今回は、海で拾ったマイクロプラスチックを使って作るクラフトをご紹介します。自然に帰らないということは、すなわち「変質しない」ということ。その特性を生かして、クラフトを手作りしてみましょう。

まず、マイクロプラスチックの仕分け方です。用意するものは、ザルと新聞紙など。ビーチの砂をザルに入れてふるいにかけて、小さな砂と大きなかけらとを分けます。分けたものを新聞紙などに広げて、マイクロプラスチックを集めていきます。その時に色別に拾うと作品を作る時に便利です。

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(左)様々な色、大きさのマイクロプラスチック  (右)ブルー系に分けられたマイクロプラスチック

マイクロプラスチックを集めるついでに流木を拾ったり、クラフトショップでキャンバスなどを購入してもよし。レジンを使えば、かわいいヘアゴムやピアスなどのアクセサリーも作ることができます。

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マイクロプラスチックとレジンを使ったヘアゴムとピアス。

こんな作品ができました!

キャンバスや木板に接着剤を使って色分けしたマイクロプラスチックを貼り付けていきます。どんなデザインにするかは自分次第。子供たちの自由な発想でどんな作品ができるかも楽しみですね。手先を動かして作るクラフトはマインドフルな作業で、気持ちを落ち着けたり集中力を高めたりという情操教育にもなります。


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クラフトを通じて家族で環境について考えよう

もちろん、クラフトを作ったからといって、マイクロプラスチックゴミの問題を即改善できるわけではありません。その傍らでどんどん新しいプラスチックが作られ、使い捨てられているその連鎖がなくならなければ根本的な解決にはなりません。それは大前提ではありますが、今ビーチで実際に何が起きているかを知ることもとても大切です。特に未来を担っていく子供たちに、自分が住んでる地球がどんな問題を抱えていているのかを伝えていくのはとても大事なことです。

今回お話を聞いたのは、ハワイでカメラマンとしても活躍中のAyaさん。大好きなハワイの海を護りたいとビーチクリーンなど環境保全の活動にも積極的に参加しています。

日本からでもハワイの環境保護支援をしたい!

なかなかハワイに足を運べない現状ではありますが、日本からでもハワイの環境保全活動に参加できる方法があります。今回のクラフトを作ったAyaさんも参加しているクラウドファンディングからもハワイの環境保護活動を支援することができます。マイクロプラスチックの問題を身近な問題として考えるきっかけになれば幸いです。

 

ライター/寺岡早織

2003年からヨガを始め、その後ピラティスを始める。2010年BASIピラティスインストラクター資格(マット、マシン)を取得し、ピラティス指導を開始。結婚を機に2013年ハワイに移住し、その後もピラティス指導を続ける。2015年よりハワイでの日本人向けRYT200の解剖学講師を務める。2018年よりヨガ・ピラティスインストラクターに特化したプロフィール写真のカメラマンとしても活動を開始。趣味は絵を描くこと。 Instagram (ピラティスアカウント):@saori_pilates、Instagram(ハワイ写真アカウント):@saori_hi_photography

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