世界初!間伐材を使った「木のストロー」が誕生した背景とは

カンナ削りの木のストロー/アキュラホーム

世界初!間伐材を使った「木のストロー」が誕生した背景とは

林ゆり
林ゆり
2020-09-26

2020年7月1日からレジ袋が有料化され、今まで以上に脱プラスチックの意識は高まっているように感じます。ストローもその一つ。何度も洗って繰り返し使えるステンレスやガラス製、または紙製のものなど、種類が増えると選択肢も広がります。そのストローの素材が森を守ることにもつながるなら、よりうれしい。それが世界初の「木のストロー」です。

災害による被害を防ぎたい…間伐材から生まれたストロー

カンナ削りの木のストロー
世界初!間伐材を活用した「木のストロー」

世界初の「木のストロー」を開発したのは、木造注文住宅を手掛ける「株式会社アキュラホーム」。環境負荷の少ない住宅づくりを行っているアキュラホームは、地域の学校で木育授業を実施し、森の大切さを伝えるとともに間伐材を活用した学習机の天板を寄贈する木望の未来プロジェクトを10年以上前から行っています。そんな中、2018年の西日本豪雨で間伐が適正に行われていなかったことにより被害が甚大になったことを受け、間伐材を活用したものづくりを…という思いから「木のストロー」が誕生しました。木のストローを作ることは、森林保全につながるだけでなく、世界的に問題になっている廃プラスチック問題を解決することにもつながります。2019年日本で初めて開催されたG20大阪サミットなどでも採用され、2020年1月からは、木のストローを世界に向けて発信するため訪日外国人客1000万人に木のストローをプレゼントする「1000万本プロジェクト」もスタートさせました。残念ながらコロナ禍で中断されましたが、少しでも多くの人に知ってもらえるよう木のストロー制作キットを用意し、エシカルパートナーを募集し、普及活動を展開しています。

自分で作るのも楽しい木のストロー

木のストロー制作キット
自分でストローづくりを楽しむことができる制作キットも販売中

木のストローの開発には、日本の匠の技が活かされています。それは、カンナで木を薄く削る技術です。紙のように薄く削りだすことができるからこそ実現したストローと言えます。木のストローの完成品も販売されていますが、カンナ削りの薄い木のシートを体験できるので、制作キットを購入して、1本ずつ自分で作るのもおすすめです。

作り方は、カンナで削られた極薄の木のシートにのりをつけ、くるくると巻き、端をテープでとめて乾燥するのを待つだけ。でき上がりは、紙のものほど固くなく使いやすいと感じました。木のストローも、使い捨てではありますが、伐採されるべき木を使っていること、燃えるごみとして捨てられることを考えると地球にやさしいストローということになります。「この1本の木のストローで、環境について少しでも考えるきっかけにしていただくことが、今までもこれからも意識して行っているところです」と話すのは、アキュラホームの広報担当者。木のストローをまず知ってもらい、廃プラ問題解決につながることや、間伐材を材料としているため森林保全につながること、また教育現場では、自ら作る体験を通してSDGsについて学ぶ機会にするなど、たくさんの想いが木のストローには込められています。この「木のストロー」、筆者も実際に作ってみましたが、最初に巻く時に空気が入らないようにしっかり巻くのがポイントのよう。さらに、ストローの長さの基本は、日本では21cmということも改めて知ることができました。

アキュラホームは2020年9月に、異常気象で自然災害が多発する日本において環境・減災意識を醸成すべく、日本の木造建築に関わるの匠たちとともに「地球の森守りプロジェクト」をスタートさせました。また、災害時に支援施設に変わる住宅展示場を2019年に日本で初めてオープンさせるなど、防災や環境保全の観点から様々な活動を展開しています。木のストローをはじめとするSDGsなアクションから、今後も目が離せません。

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