ブラジルの"黄金の草"で作られるジュエリー「Coloridas」が真にサステナブルと言える理由
「ビオジュエリー」というアクセサリーをご存知でしょうか?木の実や家具の廃材、草やヤシの葉の繊維など自然素材を使ったアクセサリーのことで、自然の恵みに敬意を表して日本語で名付けられたそう。そんなビオジュエリーを展開しているのが「Coloridas(コロリーダス)」です。
ブラジルに自生する黄金の草から生まれるビオジュエリー
2010年にスタートした「Coloridas(コロリーダス)」は、代表であるYasukoさんが、ビオジュエリーの美しさに衝撃を受けたのがきっかけで誕生しました。学生時代、スペイン語を専攻していたことがきっかけでラテン音楽のサークルに入り、メキシコ音楽から南下し、ポルトガル語圏であるブラジルの音楽に興味を持ったのがブラジルとの出会い。学生時代は、ブラジルまで足をのばすことができず、就職後も中南米関係の仕事への想いが捨てきれずブラジル関係の旅行会社に転職するほど、ブラジルに惹かれたそうです。働きながらポルトガル語を覚え、留学もかねてブラジルに滞在。帰国後もブラジル関連の会社に勤めていると、ある日同僚から「こんなものがあるよ」と見せてもらったのが、黄金の草カッピンドウラード。その輝きが忘れられず、黄金の草の手工芸を扱ってみたいと思い浮かんだのがブランドの始まりでした。
黄金の草カッピンドウラード
日本に住む者からすると馴染みのないカッピンドウラード。調べていくうちに、草が自生する特定の地域があることが判明。その地域の人たちから購入することで、実際に手工芸を行っている職人さんたちのことも知ることができると考えたYasukoさんでしたが、地元の人たちとの取引は伝えたいことがうまく伝わらず、難航。加えてインターネットも不安定でやりとりにも大変時間がかかったのだとか。それでも続けようと考えたのは、黄金の草のサステナブルな魅力。「黄金」というだけでもすごいのですが、このカッピンドウラードはシラタマホシクサと同じホシクサ科の一種で、世界で唯一ブラジル中部のサバンナ地帯に位置するトカンチンス州ジャラバオン州立公園とその周辺の湿原にのみ自生し、もともとは黄緑色で枯れると黄金色に輝きだすという不思議な植物。自然保護地区で自生するため、1年に2か月しかない収穫時期に手摘みで黄金の草を摘み、草の頭についた白い小さいお花をその場に落として来年も生えてくるようにするなど、環境が保護されています。また、原材料のまま州の外に販売することも禁じられている貴重な草なのです。
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