マインドフルネスの時間を豊かに彩るオールジェンダーな香り3選

「ヨガは本来の自分とつながる唯一の手段です。それに、人間は生きていればどこかしら痛みを感じているもの。例えそれが（病院にかからなくてはいけないほど）大きな痛みでも、心の痛みでも、自分でどこが痛いのかを見つけ出して、それに対して何かアプローチしようとすることは良いこと」と英メディアにヨガの素晴らしさをこう語ったのはスーパーモデルで女優のカーラ・デルヴィーニュだ。明るくオープンな性格で誰からも愛されるファッションアイコンの彼女だが、以前ティーンの頃にうつ病を発症・格闘したことを公表し、世界中の共感を得たことでも知られる。そんな彼女がうつの克服のために毎日実践していたのがヨガとメディテーションだという。

「人の前で突然泣き出したことも数えきれないほどあった。メンタルが弱っているのに無理して頑張って、前を向いてまた“落ちて”の繰り返しだったから。だから今振り返ってみると、あの時の自分の精神状態は本当に不健全だったと思う」。

こう語る彼女は今年本国イギリスで「プーマ」のアンバサダーに就任。4月には、彼女のパーソナルトレーナー兼ヨガセラピストのコリン・ダンスミュアを迎え、ヨガ＆メディテーションのワークショップをライブで開催し、カーラのマインドをポジティブに変えてくれたメソッドを披露している。

そこで今回はヨガやメディテーションにはもちろん、普段使いにもマインドフルネスにアプローチしてくれる香りをピックアップ。心が不安定になりがちな今だからこそ、心身共に健やかで平穏な毎日を送るために取り入れてみて。

FIVEISM x THREE／“フューチャー メモリー”、それは纏い、浄化する神聖なる香り

「子供の頃、伝統的な日本家屋で育ち、両親が毎朝小さな仏堂にお香を焚いていた」というブランドのグローバルクリエイティブディレクターのRIEさんは、長年ヨガを実践していることでも知られる。そんな彼女だからこそ創ることができたのが、この神聖な香りだ。ペルーで出会ったという「パロサント」を中心に、タバコ、スモーク、そして苔といった複雑なウッディノートで構成されたこの香りは、纏った瞬間からその日の気分や体温によって変化して、自分だけの香りとなるよう設計されている。人との距離感を図るのが難しいオンライン中心の現在だからこそ必要な癒しと浄化の香りだ。

アユーラ／就寝前のメディテーションで、ステイホームのストレスを解消

オフィスに通うのが当たり前だった以前も、ステイホームが当たり前になった今も、仕事のプレッシャーは変わらないもの。でも、複雑な人間関係から解放された代わりに、ガラリと変わった環境でこれまでにない孤独感を感じるなど、結局ストレスから解放されない現代人。そこで環境に揺るがないメンタルを整えるべく実践したいのが、就寝前のメディテーションだ。睡眠を深めるためも、「白檀」「菫」「竹」の東洋古来のアロマを駆使したアユーラのロングセラー「ナイトメディテーション」をシュッと一拭きしてからやってみて。睡眠の質も格段に変わるはず。

ニールズヤード レメディーズ／神聖なフランキンセンスの香りに包まれてメディテーションとグラウンディングを

イエス・キリストの誕生時に捧げられたという世界最古の神聖な香りであるフランキンセンス（乳香）は、その香木を焚いたときの煙が神に届くものとして、現在でも教会や寺院で珍重されている。そしてその崇高さから、古来よりメディテーションの時に用いられてきた香りでもある。そんなフランキンセンスを中心に、マジョラム、ミルラ、ベチバーら心を落ちつかせ、グラウンディングさせてくれるのがこのフレグランスだ。1日１回、この香りに包まれながらメディテーションを実践してみては。

ライター／横山正美

ビューティエディター／ライター／翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」やデジタルメディア「VOGUE CHANGE」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。

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