【無気力から抜け出す方法】神経システムをリセットし輝きを取り戻す「アクティブレスト」とは?

 【無気力から抜け出す方法】神経システムをリセットし輝きを取り戻す「アクティブレスト」とは?
Photo: Syed Aqeen

作家であり、ドゥーラであり、Mama Glow(ママグロウ)の創設者であるレイサム・トーマスさんが、神経システムをリセットし、ヨガによる輝きを取り戻す3つのパートに分かれたリストラティブ・プラクティスを紹介してくれます。

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パソコンのスクリーンをじっと見つめることしかできないような気分になることは誰にでもあり得るでしょう。マタニティライフスタイルブランドMama Glowの創設者であり、「Own Your Glow」の著者でもあるブルックリンを拠点に活動するレイサム・トーマスさんは、Zoomとパンデミックによる倦怠感で感覚が鈍っている場合にプラクティスを再活性化するオルタナティブな方法を提案します。「私たちは今、ヨガの力を頼りつつ、身体的なことよりも哲学的なことにフォーカスする機会を与えられています」と彼女は述べます。私たちは集団的に気が休まらず、不安を抱え、さらには停滞した状態であり、未来は見通せないことだらけです。更に、彼女は次のように言い加えます。「多くの人が自身のプラクティスに飽きてしまい、それほど充足感がないと言っています」。しかし、トーマスさんによれば、新型コロナウイルスによるロックダウンにも希望の光は存在すると言います。つまり、ペースダウンし、気分の悪い不安な感情を受け入れることによって、私たちは成長に本当に必要なものが何か気づくことができるのです。この「リプログラミング(初期化)」は、私たちの内なる火花を再燃させ、失われたヨガの輝きを取り戻すのに役立ちます。

「あなたのエモーショナル体(感情体)は休息を求めているとします、その場合、あなたはどのようにアクティブレスト(積極的休養)をプラクティスしますか?」と彼女は尋ねます。「自分のためにどれくらい余地を作ることができますか?肉体的なニーズではなく、精神的なニーズを中心に考えることをどう思いますか?それを知恵の羅針盤として使いましょう。ヨガの輝きを取り戻すことは、受け取る能力を広げることを意味します」。ストレスや不安や緊張を感じる時に心がブレないようにするために通常行なっていること、例えば、通っているヨガクラスで仲間と集ったり、友人や家族と抱きしめ合ったり、周りに人の存在や呼吸や体を感じたりすること、これら全てが過去数カ月間、私たちの人生から失われてしまいました。「(コロナ禍で)集団的に失ったものがあります−それは皆がつながりを感じるときのずっしりとした重みです。私たちは皆、様々な方法ではあるものの、同じ環境下による影響を感じています。」と彼女は言います。「私たちは自分たちの内側に閉じ込められてきました。しかし、それと同時に自分たちを取り巻く世界で起こっている事に対処しなければならなかったのです。そして慣れ親しんできたコミュニティを盛り上げられずにいます」。

トーマスさんによれば、私たちは自分自身の中で起こっている事に耳を傾けるべきだというメッセージが皆に届いているのだと言います。「現時点で内側の風景はどのように見えますか?」と彼女は尋ねます。「ヨガも含む別の道があります。私たちに今降りかかっていることを遥かに超える別の方法で、必ずしも身体的なものではありません」。

Photo: Syed Aqeen
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アクティブレストとは何か?

トーマスさんにとって、アクティブレストのプラクティスとは、考えるのではなく、感じることを自分自身に許可することから始まります。「自粛と気の休まらないこの時期において、なるべく自分をしっかり持ち、恵みを楽しみ尽くし、安らぎのエネルギーを受け入れましょう」と彼女は述べます。EI(感情的知性)に意識を向ける事によって、副交感神経系に身を委ね、私たちにとって今最も効果的で具体的なプラクティスのスタイルを突き止めます。

「私たちは休息に効果のある自主的なプラクティスを取り戻すことができます。それはより反射的で機械的ではありません」。アクティブレストは動作を含むことを言及しつつ、トーマスさんはこのように述べています。

人類の歴史におけるこの瞬間のため、私たちはヨガプラクティスによって精神的に心の準備を整えた可能性があります。トーマスさんは、2020年、ヨガプラクティスは私たちに「ベッドにもう少しだけ横になっていつもよりちょっと長めに寝ても良いし、疲れていても良い、だって疲れる理由は山ほどあるのだから」と気づきを与えてくれると言います。「体が必要としている事に耳を傾けるための英知があります。ただマットの上で積極的に動くだけではなく、あなたの人生においても積極的に生きて、ヨガ哲学が私たちに教えてくれる風景に耳を傾けてみてください」と彼女は言います。

トーマスさんによると、彼女の新型コロナ時代のプラクティスはかつてのスタイルとはかなり異なると言います。–それはとても静かで孤独で、まるで潮の満ち引きが続いているようです。「私たちが以前の生活に戻ったとして、2021年、もっと多くのアクティブレストのクラスを見かけるようになったとしても驚きはないでしょう」と彼女は述べます。

特に不安で先が見えない数多くの瞬間、トーマスさんがここ数ヶ月の間に探求してきたソマティックワークは、体とより高い意識と結びつけることです。今回トーマスさんは、ナショナルヨガ月間、また本格的な秋到に向けたグラウンディングのため、アクティブレストとリラクゼーションに効く3つのパートに分かれたプラクティスを紹介してくれます。

プラクティスには開始から終了まで約15〜20分、または必要に応じてそれ以上かかる場合もあります。「体は安全性、心の穏やかさ、帰属意識を決める存在であり、非常にパワフルです。このプラクティスによって、私たちは自らの体に順応し、自分の道を感じ、自分にとって最も意味のある進むべき道を見つけることができます」とトーマスさんは言います。

Photo: Syed Aqeen
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By ANDREA RICE
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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