コロナ禍でのハワイ在住ヨガインストラクターの実情|二人のインストラクターにインタビュー
ーーヨガをどのように生かしてきましたか?
ロックダウンに入ってからもプラクティスは毎日続けてきました。
外出自粛で運動不足になったり体重が増えたりしないように、普段以上に気をつけていました。アシュタンガヨガを練習しているのと体重の変化がすぐに分かるので、少し身体が重くなったかなと思った時には、1〜2週間で調整をするようにしていました。
肉体的なことだけでなく、この状況においてはヨガから受ける精神的な恩恵がとても大きいです。ヨガは神経系にも作用し、自律神経のバランスを整えてくれます。不安や恐怖があると交感神経が優位になりますが、ヨガによって不安やストレスに押しつぶされることなく過ごすことができています。
加えて、ヨガには「今のこの瞬間」を大切にする考えがあります。過去を悔やんだり未来を不安に思うのではなく、今を受け入れ、不安を感じている自分を否定もしない。ヨガを続ける中で、この状況は自分の力ではどうにもならないことであることを悟り、自分のできることをやるしかないなと思うようになりました。
ーーオンラインクラスはどのようなきっかけで教え始めましたか?
「プライベートで教えていたクライアントさんにロックダウン中もヨガを続けてほしい」と思ったのがオンラインクラスを教えるようになったきっかけです。現在は週に4本のグループクラスをオンラインで教えています。
自分自身はアシュタンガヨガを練習していますが、クラスは割とベーシックレベルのポーズをじっくり行います。難しいアドバンスのポーズやきついポーズをするのがヨガなのではなく、誰でもできるのがヨガ。ベーシックのクラスであっても自分の体を一生懸命使った!と満足できる様な内容にしています。
ーーアフターコロナで目指すことは?
コロナの外出自粛がきっかけでヨガを始めた人もいます。例えば、友人の旦那さんは、テレワークになり外出できないからというきっかけでオンラインクラスに参加してくれました。オンラインクラスがなかったらヨガを始めなかったかもしれない人が、ヨガを始め、恩恵を受ける人が増えたことは嬉しい変化です。
身体的のみならず精神的にも大きな効果のあるヨガは、今後は今まで以上に人々の生活に欠かせないものになると思います。ヨガインストラクターとして、自分を肉体的、精神的にしっかりと保ち、ヨガの恩恵を広く伝えていきたいと思っています。
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