「アフターコロナの世界」アトランタを拠点に活躍するヨガティーチャーが警告
ジョージア州が経済活動を再開する中、ヨガスタジオを経営するオクタヴィア・ラヒームさんは、以前のように生産性ばかりを追い求めることをやめようと呼びかけています。
Sacred Chill Westはアトランタ西部にあるヨガと瞑想スタジオです。他のヨガスペースでは居ないも同然のように扱われたり、辞めさせられたりした人にとっての駆け込み寺的な存在になって居ます。ダイナミックで経験豊富な講師陣を抱える私たちのグループはアトランタという街のダイバーシティを反映しており、親しみやすく皆を歓迎して指導に当たっています。
今回の新型コロナウィルスによるパンデミックは、我が国の人種や国籍豊かなコミュニティに行き過ぎた影響を与えています。そこで、Sacred Chillでは、ヨガとウェルネスへのアクセスを本気で必要とするコミュニティに対してサービスを提供しています。現在、私たちが直面する課題は急激に増加しています。
ジョージア州知事は、アメリカ国内でのコロナウイルスの症例が100万人を超えている一方、州の経済活動開業を再開する計画を発表しましたが、私たちは一時的に店舗を閉鎖しており、Sacred Chill Westの再開は未定です。
パンデミックが明らかに収束していることを裏付ける科学的証拠とデータがあれば、私たちは店舗を再開します。また、ジョージア州やアメリカ全体で明確な検査計画がある場合には店を開けます。私たちのコミュニティ内でより脆弱で社会から取り残された人々がさらなる危険にさらされることがないと判った時に再開します。
私たちは今現時点において、我々自身のことよりも周りの人々を思いやることが求められていると信じています。かつてないほどの難題に心を開いて真摯に、そして心の底から相手や周りを思いやって前向きに立ち向かえたなら、新たな世界が広がると信じています。
私はアルンダティ・ロイさんの著書「小さきものたちの神」からの引用文にインスピレーションを感じています。
“新たな世界の創造は可能であるだけではなく、もう始まっています。静かな日、私はその新たな世界が呼吸しているのが聞こえるのです”
新たな世界の創造は可能である
耳を傾けてみて下さい。私たちは静寂へと降りてきました。本気でその静けさに身を委ねてみましょう。静けさの中に音が響き渡ると私たちは流されていきます。そして私たちが本来あるべき場所へと導かれるのです。
人間である私たち。
本気でスローダウンしない限り、新たな世界の創造を実現することはできません。しっかりと底につかなければ、利益を得ることはできません。私たちは人生を賭けることなく、新たな世界を創造したり、活用したりすることはできません。
かつてのアメリカ人像であり続けることはできません:
個人主義
過酷
乱暴
計算高い
競争力の激しい
仕事で消耗
家族と疎遠でいること。家族の問題から逃げること
私たちは逃げることはできません。この変化に立ち向かう唯一の方法は今すぐ足を止めて静かにすることです。中には負けたと感じる人もいるかもしれません。
しかし、ここには絶叫試合は存在し得ません。もし誰かに何かに叫び、文句を言い続けるとしたら、私たちは負けてしまいます。
だから立ち止まりましょう。本当に本当に立ち止まりましょう。本を読んだり、何かを書いたり、心身を休ませたり、自分を労ったり、絵を描いたり、泣いてみたり、踊ったり、愛し合ったり、雨音を聞きながら座ったり、悲しみにふけったり、自分の強さの源ともう一度繋がったりしてみましょう。自宅で料理を楽しむのも良いでしょう。年上の知り合いに電話をしてみましょう。祈ってみましょう。自分を変えるために。
どうか動き走り回るのをやめて下さい。これまでは良しとされていた生産性を追い求めるような方法で奮闘するのはやめましょう。
昨日までの人生のレッスンに敬意を払い、過去のことは全て水に流してしまいましょう。
今起こっていることこそが、私たちが今存在する理由なのです。
まるで何事も起こってないようにやりすごせば、やがて消えていきます。
その時こそ、新たな世界が現れるときです。
私は夢の中でそれを垣間見続けてきました。
愛する人々よ、悲しいかな悪い方向に向かっています。悲しいかな、それは事実です。
でも私たちは良い方向に向かいます。神様、私たちは良い方向に向かいます。
そして、ハレルヤ、栄光あれ。
私たちの置かれた状況。
私たちが良くなれば、もっと良い方向に向かいます。
ずっと良い方向に向かっています。
新たな世界の創造は可能です。
私たちは静けさの中へと降りていきます。
さあ、耳を傾けて。
教えてくれたのは…オクタヴィア・ラヒームさん
オクタヴィア・ラヒームさんは、ジョージア州アトランタにあるSacred Chill West(ヨガと瞑想のスタジオ)をメリル・アーネットさんと共に共同経営している。彼女は、有色人種の女性のためにヨガティーチャー・トレーニングを行い、彼女たちがもっと積極的にウェルネスの世界に参加できるように働きかけていることから、国内外から注目を集めている。
また、オクタヴィアさんは企業やプライベートを対象にスタジオでのヨガトレーニング、集中レッスンなど、14年間と1万時間以上の経験を持つヨガティーチャーである。ヨガリトリート、Starshine & Clay Yoga Retreats for Women of Colorの創案者であり、ヨガティーチャーやウェルネスワーカー向けのメンタルプログラムの創設者でもある。
ヨガジャーナルアメリカ版/「One Atlanta-Based Yoga Teacher Shares Her Vision for What a Post-Coronavirus World Could Look Like」
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