新型コロナウイルスに負けず、愛と思いやりを!今こそ実践したい7つのアイデア

新型コロナウイルスに負けず、愛と思いやりを!今こそ実践したい7つのアイデア
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さあ、今こそヨガの実践を日常に活かす時だ。必要なものだけを買い、社会的弱者を助け、社会全体の健康を守るために自己管理を徹底しよう。そのためのアイデアをいくつか紹介する。

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新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の急速な感染拡大により、世界中が深刻な打撃を受けている。国境は封鎖され、経済が停滞し、たくさんの人が予期せぬ失業に追い込まれ、人々の間には無力感と恐怖が広がっている。

このような困難な時期にはパニックが起きやすい。だが自己管理を徹底しながら、隣人に対する思いやりや敬意を育みやすい時でもある。ここで、メッタ(愛と思いやり)とアヒムサ(非暴力)を実行に移すための7つの方法を紹介しよう。

1. 地元のスタジオやヨガの先生を支援する

強制検疫や自主隔離中は、人との交流を深める絶好のチャンスだ。デジタル技術のおかげで、これまでにない方法で他の人々と癒しを共有できる扉がいま開かれている。自宅でできるワークアウトやヨガ、瞑想練習、オンラインのセラピーセッションやサポートグループなどに参加すれば、私たちは心身の健康を保てるだけでなく、新型コロナウィルスにより経済的な影響を受けている人々の生活を支援することができる。

お気に入りのヨガティーチャーがオンラインレッスンを提供していたら、ぜひ支援してほしい(もし彼らが無料のクラスを配信していたら、PayPalやVenmoなどのオンライン決済を通じて寄付をしよう)。あるいは好きなヨガスタジオが再開した時に使えるようにギフトチケットを買いだめしてもいいだろう。クラウドファウンディングサイトのGoFundMeによると、フィラデルフィアのS34ヨガスタジオや、シカゴのMindful Yoga、サザンアリゾナのCenterline Movementなど、小規模スタジオがインストラクターたちを支援するために立ち上げた募金活動が増加しているという。

2.地元のフードバンクなど、新型コロナウィルスの影響を最も受けている人々を支援する組織に寄付をする

いま最も苦境に立たされているのは、高齢者、障がい者、ホームレス、低所得者層などの社会的弱者たちだ。ニューヨークタイムズの特派員ジョン・エリゴンは自身の記事でこう述べている。「保険や健康的な食事、レクリエーションの機会の不足といった社会的な要因が、資源の乏しいコミュニティの脆弱性を拡大させている」例えば、低所得地域の住人たちは、近隣に生鮮食料品が売っておらず、健康的な食品が手に入らないため、いま特に危機的状況に陥っている。そこで、高齢者に食事を届ける「Meals On Wheels」協会や、学校給食に頼る子どもたちに食事を提供している団体「No Kid Hungry」、新型コロナウィルスの影響を最も被っている人々に食事とヘルスケアを提供する組織「Global Giving」などへの寄付を検討してみよう。

3.最もリスクに晒されている人々の力になる

感染リスクが低く、余力がある人は、より助けが必要な人にサポートの手を差し伸べよう。ミールトレイン(交代制で食事を届けるシステム)を立ち上げたり、隣人と協力をしながら、家を離れるのが怖い人や出られない人に食料や日用品を届けてあげよう。

4.大量買いをしない

まとめ買いの計画をたてるなら、本当に必要なものだけを買おう。国じゅうの店舗で生活必需品の買い占めによる品不足が起きている。今こそマットの外でもヨガのアパリグラハ(不貪)を実践する時だ。ヨガティーチャーのリナ・デシュパンデは、次のように説明する。「アパリグラハの実践は本当に必要なものについて考える機会を与えてくれます。自分の軸が整えば、私たちは持つべきもの、手放すべきものがわかるようになります」

5. 発する言葉に気をつける

新型コロナウィルスについて人と話す時の内容を見直すといった簡単なことが、実は大いに役立つことがある。外出禁止期間が長引く中、生活にそれほど大きな影響が出ていない人は、オンラインで他の人と共有する情報や、自分が話す内容に注意を払おう。社会的弱者が恐怖を感じるのは当然のことだ。私たちヨギーは、それを「集団ヒステリー」で片付けるのではなく、彼らの不安を理解する寛容さを持とう。ボディポジティブなヨギーで、ソマティック・セラピストでもあるレイチェル・オーティスは、自身のインスタグラムに投稿したビデオでこう述べている。「慢性的な病気や不安がなくても恐れるのは当然よ。自分より感染リスクのある人々に思いやりを持つことも当然。すべて当然のことなのよ」

6. 人との繋がりを保つ

愛する人々やコミュニティとリアルタイムで連絡が取れないと、私たちは強い孤独感を覚える。長期的な孤立状態は、1日15本のタバコや薬物乱用障害に匹敵する健康リスクがあるという研究結果もある。今まさに、愛する人たちと再び連絡を取り合う絶好の機会だ。ソーシャルディスタンス(社会的距離)は、一人で閉じこもるという意味ではない。創造力を働かせよう! オンラインでの飲み会や、タロット占い、ブッククラブなどで友達と過ごせば、孤独感も減るはずだ。

7. 自分を大切にする

一番重要なのは、自分を大切にすること! この機会に必要なだけたっぷり休息しよう。自宅でできるリストラティブ(回復のための)練習をしたり、創造的なプロジェクトに時間とエネルギーを注いだり、免疫システムを高めるヒーリングトニックを作ったり、呼吸とのつながりを再び感じよう。一人一人の健康が、これまで以上にすべての人の幸せに繋がると意識しよう。

ライター/モニカ・カデナ
ヨガジャーナルのライター兼ソーシャルメディアマネージャー。カリフォルニア在住のアフロラテンの彼女は、アーティスト、ライター、ヨギー、ムーヴメントワーカー、デジタルアルケミスト、ディアスポラのヒーラーのためのコミュニティ「Black Healers Connect」の共同創設者でもある。ヘザー・アーチャーと共にポッドキャスト「Healing for the Culture」を立ち上げたほか、マーク・キューバンの投資によるインターセクショナルフェミニストのデジタル出版「Wear Your Voice Magazine」の元共同創設者でもある。 NPO団体の「Off the Mat Into the World」ではソーシャルメディアおよびマーケティングディレクターを務めており、癒しと社会進歩的な活動に携わる人々に焦点をあてることに情熱を注いでいる。彼女のインスタグラムsacred.alchemist で繋がろう。

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translation by Sachiko Matsunami

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