努力しても努力しても自尊心が低いのはなぜ|川村真木子×胎盤JD対談#モヤるのがおかしい?
女性自身の自尊心の低さも問題?
川村:男性からどう見られているかとは別に、女性自身の自尊心の低さも問題だなと個人的には思っていて。例えば外資系金融業界でも「自分はこの仕事はできません」「私は出世しなくていいです」っていう女性が多いんですね。
胎盤JD:えー! 外部の人にじゃなく、社内でもそんな感じなんですか?
川村:そう、男性を引っ張るようなポジションにつくのは嫌がる女性が多いです。日本だけではないですけど、ニューヨークやロンドンに比べて、日本はそれが特に顕著。とにかく上に立ちたがらない、自分の能力に自信がないっていう女性社員が多い。多分それって、男性を敵に回すことになったり、煙たがられてしまったりということが見えているからなんでしょうね。あとは、ハイスペック女子がモテない=女として価値が低い、みたいに女性自身が思ってしまっていることも。これ、意外と根が深い問題だなと考えています。だって努力を積み重ねてきた自分の人生を、自分で否定しているということになりませんか?それってとても悲しいことだと思うし、そういう女性の思考を助長してきた男尊女卑志向の社会については、本当に残念だなと思うんですよね。昨日今日できた価値観ではないからいきなり変わるのは難しいけど、女性自身も、もっと自尊心を持ってほしい。自分を卑下したり自分のスペックを否定したりしないでほしいです。
――日本も昔に比べたらそういった格差がなくなっているように感じますが。こんなことをいう人は要注意といったキーワードは何かありますか。
胎盤JD:「女性は職場の華だから」とかいう人はだいたいヤバいと思う。「女性は職場を明るくしてくれる」とか、そんな役割を押し付けないでほしい。女は華やかじゃなければだめなんかい!って。
川村:そもそも、女性が男性と同じようにいろんな能力があるってことをわかっていない、もしくは見ようとしない人も多いですよね。
――そういう人への対処法、おふたりはどうします?
胎盤JD:「アハハ!そうですね!」って笑って流した方がいいのはわかってはいるんですけど、私の場合はあえて空気の読めない子っていうキャラをつくって「えー!その考えめっちゃ古いですよ!」って明るく言っちゃいますね。受け流すでもなく喧嘩するでもなく。
川村:私の場合は、周りのメンズや男友達が古い考えを持っていたら、長期にわたって洗脳します。例えばニュースを見せて「今、世の中ってこうなっているみたいですよ」って言ったり「こういう感じで産休って変わってきていますよ、御社はどうですか」って聞いたりして長期的に周りのメンズや男友達を育てています(笑)。
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