努力しても努力しても自尊心が低いのはなぜ|川村真木子×胎盤JD対談#モヤるのがおかしい?
主体的に動けば追い風が吹く時代
――女性は就活のときから一般職にするか、総合職にするかと選択を迫られますよね。中間のエリア総合職という選択肢もありますが。
川村:エリア総合職って蓋を開けてみるとほとんどが女性なんですよね。それでいて仕事内容はけっこうハードで、ただ単に転勤がないっていうだけで給料がめちゃめちゃ低く抑えられている。基本的に多くの日本企業は、男性をあらゆる手をつかって稼がせようとするんですよ。例えば同じ大学を出て同じような能力の男女がいたとしたら、男性のほうにちょっとでも良いポジションを与えたり、ボーナスを多くあげたりとか。私なんて昔の上司から「結婚していて旦那さんがいるんだからボーナスはこれくらいでいいでしょう」って言われたこともありますよ。
胎盤JD:本当ですか? 外資系でもそんな上司いるんですね。
川村:ある程度グローバルな思考の人は多いんですけど、たまたまそのときは頭の固いおやじが上司だったので(笑)。私が自分の中で、いい仕事もできて出世もできたなって思えたときは、上司が女性だったんですよ。たまたま出会えた上司が女性だっただけですが、彼女の下では「性別」を意識することなく、「女性の私でもできます」アピールする必要もなく、純粋に仕事に没頭できたのがありがたかったです。
胎盤JD:結局は男社会だから、企業に属して稼ごうと思うと難しいということですね。
川村:そうですね。でも、少しずつ企業も社会も変わってきてはいるので、今後そこまで悲観する必要もなくなるかなとは思っています。また、自分でビジネスをやるのも面白い時代ですね。例えばネットで何かを売るとか、明日から始められるビジネスもあるわけだから、昔よりは悲観していないですね。副業がブームになっているのも女性にとっては追い風。物事がすごいスピードで変わっていっている今の社会にフィットしていると思います。だからこそ自分の居場所も多いほうがいいし、なんでも分散させていくほうがいい。そういう意味では、男性もこれから安泰じゃないからね!
Profile
川村 真木子さん
奈良県生まれ。一児の母。高校時代に渡米、UCバークレーを卒業する。卒業後、米投資銀行ゴールドマンサックスを経て米大手投資会社に転籍。3万人のフォロワーを抱える社会派インスタグラム@makikokawamura_が人気。
胎盤JDさん
現役女子大生。美容、恋愛、人間関係に関するつぶやきが人気で、Twitterは現在15万フォロワー。全日本元カノを許さない協会会長。Twitter@kopiJd。著書に『「誰でもいいから電話しよ」の「誰でも」は君のことだよ』がある。
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