努力しても努力しても自尊心が低いのはなぜ|川村真木子×胎盤JD対談#モヤるのがおかしい?
「女性らしく」という言葉が持つネガティブなインパクト。どこからともなく聞こえてくる「〜しなければならない」「〜でなければおかしい」という声。その瞬間は何か引っかかるのに、忙しさで受け流しているうちに麻痺してしまい、気づけば生きづらさを感じていませんか?社会派インスタグラムが人気のコラムニスト/バリキャリ金融女子の川村真木子さんと、現役女子大生で恋愛コラムが人気の胎盤JDさんによるスペシャル対談では、「モヤるのがおかしい?」をテーマに、普段流してしまいまがちな違和感や呪縛について話し合ってもらいました。
「高学歴の女性や一流企業に勤める女性は、自分のスペックの高さを隠しがち」なんて話をよく耳にします。日本特有の「奥ゆかしくあれ」「謙虚であれ」といった美徳も相まって、自分の能力を堂々とアピールできない女性が多いようです。「なぜ女性は堂々と自分の能力を誇れないの?」この違和感について語って頂くのは、アメリカの大手投資会社で活躍する外資系バリキャリ女子・川村真木子さんと、Twitter14万フォロワーで現在就活中の女子大生コラムニスト胎盤JDさんのおふたり。どうやら根底にあるのは「自尊心の低さ」を増長させてきた"社会"に課題があるようです。
「自分よりちょっと下」を恋人に選びたがる理由
――昨年の東大の入学式で上野千鶴子名誉教授が述べた祝辞が話題をよびました。大学内や社会における男女の格差についてどう思われますか。
胎盤JDさん(以下敬称略):つい最近まで、東大女子が参加できない東大のインカレサークルって結構あったんですよ。ほかの大学の女子、例えばいわゆるモテる女子大ランキングに入るような大学の女子生徒は入れるのに、東大女子は排除されるって謎ですよね。そこで思うのは、大学生くらいの男の子にとってベストなのって、そういう賢いけど賢すぎない、可愛いけど可愛すぎない「俺よりはちょっと下」っていう女の子なんですよね。
川村真木子さん(以下川村):それはある!すごくよくわかります。
胎盤JD:だから、そこまで偏差値は高くなくて、華やかなイメージがある大学はきっちりハマるんですよ。企業の採用でも、事務職採用=男性社員の結婚相手としての採用っていう意味合いがあるという話もあるから、就職にも強い。自分よりレベルの高い女性とはやりづらいという部分が男性にはあるから、それが東大女子の排除につながるんだと思います。
川村:それって東大女子だけじゃなくて、大学を出たあともずっとつきまとうんですよ。一流企業に勤めているような高収入のハイスペック女子も、同じように男性から一歩引かれて見られてしまう。例えば私が以前いた某外資系投資銀行に勤める女性社員たちもそうだったんですけど、皆外に出ると東大出身っていうこととか勤務先も隠すんですよね。そうしないと合コンで男性にモテないと。
胎盤JD:わざわざ違う会社名をいったりするんですか(笑)?
川村:そうそう! そうじゃないと男性にウケないっていう社会って悲しい。
胎盤JD:東大男子ですらそうなんだから、一般の男性はさらにハイスペック女子を避けますよね。
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