なぜあなたは苦しいのか。その苦しみを和らげる方法

 「どうして私ばっかりこんな目に」苦しみを和らげる方法とは
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1.呼吸に意識を向けてみよう

意識を呼吸に向けて、それが均等でスムーズに感じられるようになるまで、規則正しく息を吸ったり吐いたりしてみよう。そして、動揺したり、感情が乱されたりした状況を思い浮かべ、そのときに感じたさまざまな感情をもう一度味わってみよう。感じられるのは怒りだろうか、あるいは悲しみ、恐怖だろうか?

2. コントロールできる感情か否か、自分に問いかけてみよう

感情が特定できたら、それは自分がコントロールできるような感情なのか、そうでないのかを自らに問いかけてみよう。飼い犬が車にひかれたことを悲しむ気持ちを変えることはできない。だが、犬を外に出したことに対する罪の意識を手放すことはできるだろうか?パタンジャリは、過去にではなく、前に進んでいくため、どういう選択をするのかに意識を向けるべきだと強調している。

3. コントロールできない感情に注目しよう

コントロールできない感情を認めたら、それに注目しよう。そういった感情は、自分の困難や試練をさらに過酷にするだけだ。それを手放すと、どう感じられるのかをイメージしてみよう。
プラクティスはこれだけだ。自己の意識を育むには時間がかかり、変化を起こすにはさらなる時間を要する。このプロセスをたどっていく間、苦しいのは自分だけではないことを忘れないように。どんな人でも、何らかの苦しみを経験しているのだ。何よりも、自分自身に対して、我慢強くなろう。気づきは、重要な第一歩だ。じきに、このプラクティスが、不必要な苦しみを和らげ、優雅に、思いやりの気持ちを持ちながら、自分では変えることのできない苦しみの中を進んでいく手助けとなるだろう。

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Text by KATE HOLCOMBE
Translated by Yuko Altwasser
yoga Journal日本版Vol.29掲載

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