シンガポールのランドマーク マリーナベイ・サンズの最新コロナ対策とは
シンガポールでは、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐ為、4月7日より6月1日までの間、ほとんどの事業所が一時閉鎖することが決定しています(医療や食料、エネルギーといった生活必需事業は除く)。それに伴い、シンガポールに訪れる観光客の多くが足を運ぶ、マリーナベイ・サンズもすべてのインテグレーテッドリゾート全体の営業を一時停止しています。この期間中、ホテル、アートサイエンスミュージアム、ショップ、飲食店、カジノを含むすべてのアトラクションを閉鎖中です。
マリーナベイ・サンズから15トンの生鮮食料品を地元フードバンクおよび慈善団体に寄贈
閉鎖に先立って、慈善団体への生鮮食料品の寄贈のため160人の従業員がボランティアとして活動しました。マリーナベイ・サンズ内のレストランからは、パン、野菜、果物、ハーブ、肉、乳製品などの生鮮食品約15トンと3,600個の卵が、慈善団体のフードバンクシンガポールに寄贈されました。フードバンクに到着した食料は、さらに老人ホーム、家族サービスセンター、スープキッチンなどの組織に分配されたとのこと。
世界中で、経済が止まったことに対して心配の声が上がる一方、その影響で余ってしまう物資もあります。特に食料に関しては、寄贈をすることで救われる場所が多数存在しているので、ボランティアを行っている企業が情報を公開することで相互支援の連鎖が広がっていきます。
エスカレーターに自動殺菌システムをいち早く採用
シンガポールは、AIをはじめ最新技術開発に注力している国ですが、ここマリーナベイ・サンズでも常に新しい取り組みに着手しています。
中でも目を引くのが、エスカレーターの手すりが自動的に洗浄されるシステム。環境にやさしい洗浄液、UVライト、洗浄ローラーの3つを使用し、洗浄および滅菌が同時に行われています。現在1日1回〜2回、手動でクリーニングが行われており、このシステムを取り入れた場合、常に清潔で安全な状態を保持することが可能になります。今後は、ホテル内全てとMICEで最も使用頻度の高い10機を超えるエスカレーターに展開する予定だそうです。
実際に手すりに触れてみると、さらりとして、とても清潔。コロナウィルス対策は手の殺菌が最重要とされているだけに、今後もマリーナベイ・サンズの抗菌対策に注目が集まりそうです。
ライター/栗尾モカ
漫画家 / コラムニスト 横浜育ち、シンガポール在住。美大デザイン科卒業後、国際線CAを経て出版社へ。人気女性fashion誌で10年、教育メディアで5年企画・執筆を担当。シンガポール移住後、女性向けmediaをローンチ。旅先のBali島でYOGAに出逢ってから、心身を整えるライフワークとしてのYOGAに魅了され、VYASA Yoga SingaporeのYoga Instructor Certificate Courseに毎日通学中。また、アーユルヴェーダを学んだインド人料理研究家から身体に効くspice&cookingを学んでいる。モダン&スタイリッシュ、女性の毎日が輝くようなアイデアを盛り込んだIndian culture bookを出版することを目標に、YOGAとcookingに励む日々を送っている。著書は『サロン・ド・勝負』(KADOKAWA)『女のネタ帖』(学研)など。
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