運動=ダイエット、だけじゃない!プラスサイズモデル吉野なおの考える#ボディポジティブな生き方

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Nao Yoshino
吉野なお
吉野なお
2020-03-27
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ヨガとの出会いと別れ

私が初めてヨガをやったのは14年ほど前。ダイエット目的でした。

もともと運動が苦手で、学校の体育の時間が毎週憂鬱になってしまうタイプだったので、初めてホットヨガのクラスに行った時は、大人数クラスの中で、ポーズができる周りの人たちと、うまく出来ない自分を比較して気後れしてしまいました。

そのうち「できなかったり間違えてしまう自分が恥ずかしい、嫌だな」という気持ちがだんだんと負担になり、数回行っただけで通わなくなってしまいました。

今思うと、未経験だから出来ないのは当たり前だし、周りを気にせず自分に集中すればよかったのですが、当時の私は自分の体型に悩み、ダイエットをし、摂食障害で悩んでいた時期。周りの目がどうしても気になってしまうのは仕方がなかったのかもしれません(そもそも実は周りの人たちは私なんか見ていなかったのですが…)。

その後、ヨガ自体は嫌いではなかったものの、なんとなくあの大人数の中で劣等感を感じてしまうイメージがぬぐえず、「みんなヨガは良いって言うけど私には合わなかったな…」と、ヨガとは疎遠になっていきました。

ヨガとの再会

そんなヨガと私でしたが、今から2年ほど前に再会を果たしました。

雑誌「ヨガジャーナル」主催のイベントに仕事で招待していただいたことがきっかけでした。
その時純粋に「ヨガって面白い」と思ったことと運動不足解消もかねて、プライベートでもヨガに再挑戦することにしました。

昔に比べてヨガスタジオが増え、どのスタジオに行こうかと色々と調べていくうちに「大人数のスタジオがダメだったなら、少人数クラスに行ってみたらどうだろう?」と閃いて、家から通いやすくチェーン店でもない、先生が個人でやっている小さなクラスに行ってみることにしました。

レッスンの中で、先生から「自分のお腹の中、からだの中の空気をすべてはき出すようなイメージで~」など言われるがままイメージしながら体を動かすうちに、それまで感じることができなかった自分の体中の血液の流れやエネルギーがいきいきと目を覚ましていくような感覚がわかりました。

そして体が熱くなるほど激しいポーズをやる一方、最後には眠りに落ちそうになるほど静かで心地いい瞑想の時間を経験しました。身体中の感覚や深い呼吸に集中することで、マインドフルネスを始めて体感し、ポーズの正しさよりも、内観や感覚に重きを置いたヨガを知ることができたのです。

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