血流・免疫力アップに!「納豆入り和風スンドゥブ」【痩せる和風スープ #14】

 血流・免疫力アップに!「納豆入り和風スンドゥブ」【痩せる和風スープ #14】
Kazuki Maruo
圓尾和紀
圓尾和紀
2020-01-26

旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することでスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。

広告

ダブルの発酵パワーであたためながら風邪対策

例年よりは暖冬と言われている今シーズンですが、それでもこの時期の寒さは厳しいものです。風邪などの感染症にかかりやすいこの時期は、街中でマスクをされている方も増えてきました。外からの予防も大切ですが、免疫力を上げて身体の内側からの予防も忘れずに行いたいもの。

今回はそんな風邪予防にも効果的な、身体の芯からあたたまるヘルシースープをご紹介いたします。「辛い」といったイメージが強いコチュジャンや豆板醤ですが、これらが発酵食品だということはご存知でしたか?納豆が発酵食品というのは知られていますが、実は今回使用するコチュジャンも、もち米麹、味噌、砂糖、醤油、みりん、唐辛子を発酵させた立派な発酵食品なのです。

そんな「納豆×コチュジャン」というダブルの発酵食品を含んだスープは、腸内環境を整えることにより免疫力を高めてくれたり、唐辛子に含まれるカプサイシンには、交感神経を刺激することで血流を促進し身体をあたためてくれるため、風邪予防にはとってもおすすめです。

いりこ出汁を使うのがポイント

一般的なだし汁は、昆布とかつお節がメインですが、今回のような辛味のスープにはいりこ(煮干し)がよく合います。いつもは昆布と鰹節という方も、いりこを持っておくと普段の味噌汁などの料理にも使え、味に変化が出て楽しいです。

本格的なスンドゥブも美味しいですが、和風にアレンジした今回のレシピは辛味もまろやかになっているので、辛いのが苦手な方でも美味しく食べられると思います。納豆を入れるという意外な組み合わせですが、実際に作って食べてみるとその美味しさに驚くはずです。

材料(二人分)

納豆…1パック
豆腐…1/2丁
玉ねぎ…1/2玉
えのき…1パック
ニラ…40g
水…600ml
いりこ…15g
昆布…5g
にんにく…ひとかけ
生姜…ひとかけ
ごま油…大さじ1
[A]コチュジャン 小さじ1
[A]味噌…大さじ2
[A] 酒…大さじ1
[A]みりん…大さじ1
[A]砂糖…小さじ1

作り方

① 出汁をとる。水に昆布をといりこを15分以上つけておき、火にかける。沸騰前に昆布は取り出し、いりこは5分ほど煮出して取り出す。

② 玉ねぎは薄切り、えのきは石突きを切り手でほぐす。ニラは4cmに切る。豆腐は1/4に切る。にんにく、生姜はすりおろす。納豆はよく混ぜる。

③ 鍋にごま油、にんにく、生姜を入れ弱火にかけ香りがでてきたら、玉ねぎを中火で炒める。

④ ③に①の出汁と[A]を入れて中火にかけ沸騰したら、えのき、豆腐を入れひと煮立ちしたら、最後にニラと納豆を加えてニラに火が入ったら、椀に盛る。

ライター/圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告



RELATED関連記事