辛い気持ちを乗り越えるための呼吸法
マインドフルネスのやり方で呼吸をしてみよう
まずは目を閉じる。マインドフルネスのやり方で呼吸をしてみよう。空気が入ってくる。鼻孔を通り、体のなかへ。そして鼻から出ていく。
息を吸うときに「吸って、私がいま味わっている感情を鎮める」と言う。息を吐くときに「吐いて、私がいま味わっている感情を鎮める」と言う。
感情を感じることを自分に許す。感情をそこに存在させるのだ。入ってくる息、出て行く息にたいして意識を開く。このことにだけ集中する。吸って、吐いて…。
呼吸がただ自然となされるに任せ、決してコントロールしない。ただそれに気づくだけにする。
吸う息と吐く息のことだけを考える。それが自分の息にたいしてマインドフルになるということだ。吸う息と吐く息のことに気づき続ける。息が自分を穏やかにするのを感じる――心地よくしてくれることを、慈しんでくれることを感じる。呼吸がもたらしてくれる平安を感じる。
マインドフルネスという、この心のなかの平安に、あなたの心を悩ませるものはみな、明け渡してしまおう。問題を手放すのだ。
息をし続ける。吸う息と吐く息とに意識を向けながら。
さまざまな感情や心配事でまた頭がいっぱいになってしまったら、吸う息と吐く息を感じ、それに意識を向けるというこのプロセスを繰り返す。そして頭を自分の息のことだけで満たすのである。
感情や悩み事が舞い戻ってきてしまったときにはいつでも、それらが次第に消え去るまで、このプロセスを丁寧に繰り返し続ける。これこそがマインドフルネスのもつ治癒力である。
なにか問題が生じたとき、マインドフルになってみて欲しい。そしてマインドフルネスの自己に、その問題を明け渡すのだ。きっと上手くいくと思えるようになる。誰かとの、あるいは何かとの、思いもかけない出合い。ひらめき。新たな方向性の開け。そういったものが、いつのまにか憂鬱な気分から引っ張り出してくれるかもしれない。自分の取り組んでいるプロセスを信じ、マインドフルネスの持つ癒しの力に任せてみよう。
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