生理用品の安全性と環境問題|注目を集める「月経カップ」の魅力と難点は
日本とロンドンの生理アイテム事情
環境にやさしく、多様性のある社会を大切にするロンドンに住み始めた当初は、日本との「生理用品の違い」を感じました。
日本の薬局で見かける生理用品はナプキンが多く、品質や種類の豊富さ、運びやすさに優れ、スタイリッシュなデザインも魅力的です。
一方、ロンドンでは生理ナプキンとタンポンが半々のシェア。そしてこの数年再ブームと言われている生理用品「月経カップ(Menstrual cup)」が多く売られています。アメリカでの製造、販売の歴史は長いですが、ロンドンでも、この数年で種類やサイズなどが一気に増加しました。日本においても、ここ数年注目が集まっています。
月経カップとは
月経カップとは、手のひらに収まるほどの小さなシリコン製カップ。医療用のシリコンが使われています。
それを膣の中に入れ、膣の中で経血を受けてくれるという優れもの。経血を流せばまた繰り返し使用でき、消毒をして清潔に保てば1つで約15年間も使用できるそう。非常に個人差(生理の症状やカップへの順応性)が大きいものなので、リサーチが必要ではありますが筆者が感じたメリット・デメリットをいくつかご紹介します。
メリット
・快適で経血が出る際の不快感がない
・全くゴミが出ないため、資源の無駄遣いを防げる
・大きな節約になる
・外出や旅行時に荷物にならない
・長時間の使用が可能
・蒸れやかぶれ、匂いが気にならない(経血が外気に触れないため)
デメリット
・コツを掴むまで時間がかかる
・外出時のお手洗いによっては取り替えづらい
・人によっては体に入れているということに抵抗がある
月経カップは、一人ひとりのニーズに合わせて、様々なサイズや柔らかさのタイプが出ています。日本でも日本製のものなど、簡単に購入できるそう。
快適かつエコな生理期間を過ごせるかもしれません。是非ご参考にしてみてください。
ライター/成瀬美紀
ヨガインストラクター。2010年にピラティス・ヨガを始める。その後、国内外でピラティスやヨガ・サップヨガなどのインストラクター資格を取得し、東京にてインストラクターとして活動。 現在はイギリスロンドンに在住。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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