昔の女性はできていた!月経血コントロールで得られる変化とは

昔の女性はできていた!月経血コントロールで得られる変化とは
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月経のとき、トイレに行ったタイミングで経血を排出できる。女性の体は、経血をコントロールできるそんな力を備えている。ストレスなどで凝り固まった心身をゆるめ、体が本来の機能を取り戻せば、経血のコントロールは難しくはない。体があるべき状態に戻ると、月経痛などの不調からも解放され、毎月の月経をおだやかな気持ちで迎えられるはず。

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昔の女性は、自然に月経血をコントロールしていたとはよく聞く話。私たち現代女性も同じようにできるのだろうか。中田賢一郎医師に話を伺った。

骨盤底筋を鍛えて月経血をコントロールしよう

昔の女性に特別な能力があったわけではなく、女性の体には本来経血の排出をコントロールする力があると考えられます。しかし、解剖学的に見ると、子宮口を締めて子宮内に経血を留めておくことは不可能です。では、なぜ可能なのかというと、インナーマッスルに関係がありそうです。特に、子宮や膀胱、直腸などの臓器をハンモックのように支えている骨盤底筋がポイント。骨盤底筋を意識して、キュッと引き上げる訓練は、月経血コントロールに効果的です。体の内側にある筋肉は、普段なかなか鍛えづらいですが、ヨガを行うときなどに意識して、引き上げたり、ゆるめたりする感覚をつかむようにしましょう。

月経による不調を楽にする理由

骨盤底筋が衰えると、支えられている臓器が垂れ下がった状態になります。そうすると、正常に機能しなかったり、骨盤まわりの血流が悪化したり、また子宮が凝り固まって、さまざまな不調が生じます。骨盤底筋を柔軟にして子宮が正しい位置で機能すれば、ホルモンバランスが整い月経痛から解放されます。また、月経前のイライラや落ち込みといったPMSの症状もホルモンバランスと関係し、具体的には月経の約2週間前に分泌が盛んになるプロゲステロンの過剰バランスが原因と思われます。実は、月経血コントロールでは、骨盤底筋を動かすことで、身体的なリラックス効果だけでなく、心理的変化も期待できます。つまり、子宮は本来意識しにくいものですが、骨盤底筋が柔軟になって、子宮が正しい位置でちゃんと機能していると強く意識することで、瞑想時と同じく雑念が排除され、鎮静作用のあるエンドルフィンと精神安定を促すセロトニンの分泌が活発になり、自律神経が安定します。リラックス状態になると、ホルモンの調整がしやすくなるのです。そうすれば、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが整い、PMSがなくなるというわけ。さらには、骨盤底筋トレーニングにより正常化された子宮の相乗効果で、PMSの根本治療になると考えられます。
月経不順も、やはりエストロゲンとプロゲステロン、そしてこれらの分泌に関わるFSH、LH(※)のバランス改善がカギです。いまのところ西洋医学では、月経による不調には対症療法しか手立てがなく、根本的な治療は難しいとされています。しかし、月経血コントロールをきっかけに、体が本来持っている機能を呼び覚ますことで、健全な心身を取り戻せる可能性は高いはずです。

※FSH(Follicle Stimulating Hormone)=卵胞の働きを促して、エストロゲンを増量させるホルモン
※LH(Lutenizing Hormone)=排卵を促すホルモン

月経血コントロールで改善が期待できる子宮のお悩み

1.月経痛

子宮の位置と機能が正常になり月経痛から解放される。子宮を健全な状態にすることで、ホルモンバランスも健全に。

2.PMS

ホルモンバランスが整ってPMSがなくなる。エストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランスがカギ。

3.月経不順

ホルモン分泌が正常になり、月経不順が改善する。ホルモン分泌に関わるFSHとLHの適正化がポイント。

4.子宮の緊張

子宮がしなやかになって妊娠しやすくなることも。骨盤底筋を柔軟にして子宮をリラックスさせておくことが大切。

 

教えてくれたのは…中田賢一郎医師

医療法人社団さくらライフ理事長、総院長。統合医療研究会と共同で、東洋医学、心理療法を用いたブリーフセラピーを行い、うつ病、不妊、月経困難症などの治療に取り組んでいる。

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Text by Ai Kitabayashi
yoga Journal日本版Vol.28掲載

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