セルフコンパッションの実践法|今こそ必要!自分を思いやる力とは?
強い感情に圧倒されてしまったら
ワーク中に感情に圧倒されることもあるかもしれません。感情は感じるけど、圧倒されない程度がベストと言われています。だいたい感情の強さが40%~80%のイメージです。
感情をほどよく感じることは大切です。今まで感情を感じないようにしてきた場合、感情をリアルに感じられるようになり驚いてしまう場合もあります。基本的には、感情は回避せず、マインドフルにそのまま感じ続けると下がっていく性質があります。
しかし、「感情が強すぎるな」と思う場合は、ワークから一旦離れることもおすすめです。その際は、以下のことを試してみてください。
「今、ここ」にいる感じを確かめる
足の裏が床につく感覚を確かめてみたり、時計を見て現在の時刻を確認したり、「今、ここ」を意識します。
リラックスする
自分がリラックスできるようなことを試してみます。深呼吸したり、草原で寝転がるようなイメージを思い浮かべたり、ふわふわのクッションを抱きしめたり、日頃からリラクゼーション法をいくつか用意することもおすすめです。
一旦ワークから離れて休憩してみても、心臓がドキドキしたり、呼吸が速く浅くなっていたり、夢のようなふわふわした感覚が続く場合はワークを中断した方が良いかもしれません。
今までとは違ったやり方をやる時は、なかなかなれなかったり、初めはしっくりこなかったりします。自分自身に思いやりの言葉をかけるなんて、違和感を感じたり、居心地悪く感じるかもしれません。しかし、今まで自分に厳しくする方法で辛くなっていたのでしたら、今までとは違ったことをやってみる価値があります。
初めは慣れなくても、少しずつ続けてみる、少しずつ変えてみましょう。一人でやりづらい、やるのが怖い場合は、心理カウンセラーなど専門家と一緒に取り組む方法もおすすめです。また、主治医の先生がいる場合は、必ず実践する前に医師に相談しましょう。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。
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