科学者も証明!?ヨガが「アンチエイジング」に効く理由
テロメアが伸びれば、寿命も延びる!?
では、テロメアの役割とは何だろうか? アメリカ人類生物学会誌に寄せられた論文「テロメアの進化についての考察」によると、私たちの細胞は分裂して増殖し、それが一生にわたって繰り返される。テロメアはその細胞分裂のたびに働いて短くなっていき、やがて限界まで短くなると分裂できなくなる。そうなると細胞は老化し、機能が低下する。つまりテロメアは、身体の各細胞の老化時計のようなものだ。さらに論文によると「テロメアは老化ともに短くなるが、ストレスや喫煙、肥満、運動不足や偏った食生活によっても短くなる」という。つまり、身体を大事にしなければ、テロメア(そして寿命)は短くなるのだ。
ヨガがテロメアの短縮を防ぎ、むしろ伸ばす効果もある
だがここでグッドニュースがある。最近の研究によって、ヨガがテロメアの短縮を防ぎ、むしろ伸ばす効果もあることがわかった。つまりマットを広げれば、細胞と自分の寿命を伸ばせるのだ! 2015年に出版されたキャンサー誌では、ヨガと瞑想によって乳ガン患者たちのテロメアの長さが保たれたという研究結果が発表された。話し合い療法やストレスマネジメントセミナーを受けているガン患者たちのテロメアが短くなったのに対し、ヨガを練習するガン患者たちのテロメアの長さは変わらなかったという。
ヨガによって健康を維持できるだけでもすごいのに、さらなる研究によって、(ヨガの一部とみなされたり、ヨガと一緒に練習することが多い)瞑想がテロメアを長くすることも明らかになった! 「Brain, Behavior and Immunity誌(脳と行動と免疫)」に掲載された論文では、瞑想を行わない人たちよりも慈愛の瞑想の実践者たちのテロメアの方が長いと報告されている。ハーバードメディカルスクールの研究者たちが、瞑想の実践者15名と非実践者22名から染色体のサンプルを採取した調査でも、実践者たちのテロメアの方が非実践者たちよりも長いという結果が出ている。
テロメアが伸びれば、寿命も延びる。これらの研究は、より長くより健康に生きるためにヨガが役立つことを証明している。ヨガと瞑想は、生命という靴ひもの先についている大事な小さなプラスチックのキャップを伸ばしてくれるのだ。
心身の健康と統合医療の先駆者であるディーパック・チョプラ医学博士も、このセオリーを支持している。「私たちには、自分で創りだすライフスタイルによって病を防いだり回復できる驚くべき力が備わっているのです」考えてみてほしい。マットの上で1時間過ごすたびに、時計の針を戻しながら、歳を重ねていけるのだ! さあ、靴ひもを結んで(ハワイではビーチサンダルの方が適切だが)、ヨガクラスに向かい、今日もマットを広げよう。より健康に長生きするために!
アシュリー・ステイエルト
CorePower Yogaであらゆる形態のヨガを教えている。2015年からサップヨガを練習し始め、今では水上でも毎週クラスを開催している。島を探検するのが好きで特に海に魅せられている彼女は、フリータイムはシュノーケリングやフリーダイビング、スキューバダイビングを楽しんでいる。
ヨガハワイマガジン/「Can Yoga Really Save Your Life? Science Says, Yes」
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