医師がOMを唱える日は近い―米国におけるヨガと医療

CJ BURTON

医師がOM(オーム)を唱える日は近い | 米国における医療とヨガセラピーの未来

SUSAN ENFIELD
SUSAN ENFIELD
2018-01-03

ヨガのヒーリング効果を示す研究が増えている今、伝統的な西洋医学を学んだ医師も含め、ますます多くの医師がヨガを勧めているのも不思議ではない。この背景に何があるのか、ヨガで体調が良くなるのか。ヨガジャーナルが探った。

小さなワークアウトルームで、デイビッド・ラッチフォードは、ほかの海軍の退役軍人たちと一緒に南カリフォルニアの風に揺れる大きなヤシの木の葉を眺めていた。気持ちのいい景色のおかげで、初めて挑戦するエクササイズも楽に感じられた。それはシンプルなツイスト、スプタ マッツェーンドラーサナ(横たわった半分の魚の王のポーズ)だった。空母の被害対策担当者だった時に毎日行っていた厳しい訓練とは違ったが、海軍を辞める原因となった背中のけがによる神経障害と重い坐骨神経痛のために、脚が思うように動かなかった。デイビッドは、退役軍人協会西ロサンゼルス病院の疼痛管理治療を受けており、このヨガ理学療法クラスに週1回参加するよう言われた。ヨガはデイビッドと最もかけ離れた存在だった。カリフォルニア州サンタバーバラでウェブ開発をしているデイビッドはこう言う。「ヨガは痩せていて体が柔らかいリベラルなヒッピーベジタリアンと裕福な主婦のもので、マッチョな戦士向きではないと思っていました。でもけがをした時は参りました。激痛に苦しめられて、役立ちそうなものは何でも取り入れました。落ち込みましたし、手術が必要かと怖くなり、健康でなくなったことと体力のあるタフガイのイメージが崩れたことが悲しかったです」。また、デイビッドはヨガクラスをやり通せるか心配だった。「体は曲がらないし、助けがないと2、3分程度しか立っていられませんでした」。
ヨガ理学療法クラスでは、ヨガセラピストがゆるやかなストレッチのポーズを教え、そのシンプルな動きを家でも毎日続けるように指導した。デイビッドはそれを守って数カ月も続けた。すると次第に可動域が広がり、痛みも改善された。「呼吸や、体や感覚を意識するようになりました。ヨガが健康を取り戻す基礎となって、タバコを吸い高血圧で、太り過ぎて糖尿病の一歩手前だった私が、元気で活動的な絵に描いたような健康体になりました。20㎏ほど痩せて、血圧も正常になり、今では痛みも感じずにジョギングやハイキングができます」。

Photo illustraions by CJ Burton
Translated by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.47掲載

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